“脱力打法”で浮上なるか
巨人は本拠地でDeNAに負け越し。
23日の試合は0-7から2点差まで追い上げたが、序盤の失点が重くのしかかり5-7で敗れた。
DeNA先発・東克樹の前に、走者を出しながらあと一本が出ず……。攻めあぐねる展開でスコアボードに5つのゼロを並べた巨人打線。
迎えた6回、先頭の吉川尚輝が内野安打で出ると、一死から坂本勇人はレフト線突破の二塁打。吉川が一塁から俊足飛ばして一気に生還し、反撃の狼煙をあげる。
さらに中島宏之が安打でつなぐと、石川慎吾の内野ゴロの間に1点を追加。二死二塁となったところで、ベンチは代打・中田翔を送り込んだ。
DeNAベンチも東を諦め、ブルックス・クリスキーをマウンドへ。1ストライクからの2球目、甘く入った154キロを逆らわずに弾き返した打球はそのまま右中間スタンドへ。今季6号は代打2ランとなり、この回一挙4得点でDeNAに迫った。
23日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した池田親興氏も、「初球をファウルした後、2球目を強く右方向へ。非常に良い本塁打だった」と見事な一撃を称賛。「やっぱり4打席見てみたいなと思うので、今日の本塁打で良い感じに上がってきてもらえたら」と、悩める大砲の復調に期待を寄せた。
また、番組MCを務めた高木豊氏は「長嶋さん(=終身名誉監督)の指導を受けていたんですよね。そこで『もうちょっと力を抜きなさい』と言われていたと。そういう打ち方だったと思います。力むのはかんたんなんですけどね。力を抜くというのは難しいこと」と語り、二軍調整中にミスターからの指導を受け、それを体現した一打だったと強調。
池田氏も「強く振るというのは彼の特徴だと思うんですが、何と言うかポイントで強く振るというイメージですよね。良くない時は最初から最後まで力が入って、バットが背中に当たるくらい振っていた。今日はそんな感じには見えなかったですね」と、中田の変化に注目した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』