BIG BOSSの重盗を見破る
ソフトバンクは日本ハムに快勝して首位に浮上。
初回に二死一・三塁からダブルスチールを仕掛けられた場面で甲斐拓也の好判断が流れを呼び込んだ。一塁走者のディレードスチールに対して、甲斐は二塁へ送球するふりをして三塁へ送球。三走の石井一成を三本間に挟んでアウトに仕留め相手に先制点を許さなかった。
解説を務めた谷沢健一さんも「初回からこういうディレードスチールは仕掛けてはこないんだけど、BIG BOSSは何をやるか分からないから。そういう意味では(甲斐が)偽投してサードスローしたことは前回の失敗を生かしたかなと思います」と言及し、「西武とかは(こういう場面で)ピッチャーに返すかセカンドスローでサードスローは投げないんだけど、ソフトバンクは偽投してサードスローも(選択肢に)含まれてきましたね」と重盗を多用する“BIG BOSS対策”として有効であるとの考えを語った。
同じく解説を務めた阿波野秀幸さんは「(前回やられたことが)よっぽど悔しかったんでしょうね。(重盗が)あるなと予想はしていたと思いますが(ゲームの)前半はセカンドスローが多いんですけど、そこをうまく(利用した)冷静な判断でしたね」と甲斐の判断を称賛した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』