2022.06.25 14:00 | ||||
東京ヤクルトスワローズ | 5 | 終了 | 19 | 読売ジャイアンツ |
神宮 |
「増田を使ったのも積極采配」
やられたらやり返す。巨人が16失点の大敗から一夜明け、今季最多19安打19得点で大勝を収めた。
初回に4番・岡本和真の先制適時打で先手を取り、一挙4得点で主導権を握ると、2回以降は6本塁打の一発攻勢。前日の5被弾・16失点を上回る猛攻でヤクルト投手陣を圧倒し、今カードの星取を1勝1敗のタイに戻した。
25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の笘篠賢治さんは、「やられたらやり返すって簡単に言いますけど、こんな攻撃なかなかできないですよ。巨人らしさが存分に出た攻撃だった」と試合を振り返り、「ゲーム差は離れていますけど(25日終了時点でヤクルトと10差)、こういった攻撃ができるというのは怖いですよ」と、今後もヤクルトを含めた他5球団への脅威になりうるとの見方を示した。
特に際立ったのが初回の攻撃だった。自身初の「1番」に抜擢された増田陸が、相手先発・サイスニードの2球目を中前へ弾き返して出塁すると、続く丸、ウォーカーも初球打ちの積極打法。一死二・三塁のチャンスで打席に入った4番・岡本和はカウント1-1から3球目の外角スライダーを左中間へ弾き返し、わずか7球で2点を先制した。
笘篠さんは「積極的にいこうとか、ちょっと待っていこうとか、スライダー1本狙いでいこうとか…、そういうチームの狙いが現れるのが1・2番(の打撃)なんですよね。増田と丸、ウォーカーも含めて、積極的にいくんだという姿勢が、次へ次へとつながったと思います」と、立ち上がりの猛攻が大量点を呼び込んだことを強調。
また、プロ入り後初めて「1番」に抜擢された増田陸が1本塁打を含む自身初の3安打3得点と大活躍を見せたが、笘篠さんは「(首脳陣が)増田を使ったのも“積極”采配ですよね。これが見事に的中した」と、選手起用自体もチームの姿勢を表していたと分析。
起用に応えた増田陸はもちろん、「1番・増田陸」に踏み切った巨人首脳陣の思い切った判断が、今季イチの大勝につながるキッカケになった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』