2022.06.25 14:00 | ||||
阪神タイガース | 10 | 終了 | 0 | 中日ドラゴンズ |
甲子園 |
大成願う球界OBは「二軍」提案
中日の根尾昂投手(22)は25日、阪神戦でリリーフ登板し1回2安打1失点。高校時代に慣れ親しんだ甲子園凱旋に球場が沸くなか、一軍登板5試合目にしてプロ初失点を喫した。
根尾の出番は9点ビハインドの6回。クリーンナップに打順がまわる場面でマウンドへ上がった。4番・佐藤輝明は149キロのストレートで一ゴロに抑えたものの、5番・大山悠輔にカウント2-2から高めの150キロを右前へ運ばれ、続く糸原健斗に対しては四球。同学年の7番・小幡竜平にカウント3-1からストライクをとりにいった149キロの速球を左前適時打にされた。
1イニング・打者6人に対して28球を投げ、2安打1失点、1四球1三振。ストレートは常時140キロ代後半で、失点直後の8番・梅野隆太郎を捕邪飛に打ち取った24球目に自己最速タイの152キロを計測した。
同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の笘篠賢治さんは、「速い球を持っているし、素質も充分あるんですけど、(投手を)やらせるんだったらもっとファームでいろんなことを試していいと思う。変化球にしても、駆け引きにしてもね。一軍で短いイニングしか投げられないなら、ファームで徹底的にやってもいいかな」と、根尾の起用法および育成法に言及し、現状では登板機会を確保できる二軍が最適な育成場所との持論を展開した。
甲子園を沸かせた人気ぶりはもちろん、投手としてのポテンシャルも認めているだけに、笘篠さんは「早く力をつけて、早く先発で投げてもらいたいですよね」ともコメント。投手として一日も早い大成を願っていた。
根尾は5月21日の一軍初登板から5試合に登板しているが、ここまでの登板機会はビハインドの場面での最大1イニングのみ。
投手転向を発表した際に、立浪和義監督は一軍でトレーニングを積ませながら「ファームでの育成」に移行する可能性も示唆しており、今後の首脳陣の判断に注目が集まる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』