ニュース 2022.06.28. 11:00

「後悔しないように」。試行錯誤しながらもバットを振り続けるロッテ・山口

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ロッテ 山口航輝

本塁打を打つための軌道


「怪我をせずに毎日しっかり野球ができているので、そこはいいことかなと思います」。

 ロッテの山口航輝は、今季ここまでをこのように振り返る。

 プロ3年目の昨季78試合に出場して打率.207、9本塁打、20打点の成績だったが、シーズン最終戦となった10月30日の日本ハム戦でプロ入り後初の猛打賞を達成。楽天とのCSファーストステージでは、第1戦で則本昂大からセンター前にCS初安打を放つと、第2戦では第1号ソロ本塁打を含む猛打賞。ファーストステージでは2試合合計6打数4安打、1本塁打、2打点の大暴れ。オリックスとのファイナルステージは無安打に終わったが、2022年に向けて期待を持てる打撃内容でシーズンが終了した。

 シーズン終了後にZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習での打撃練習、普段は弾丸ライナー系の打球を飛ばすことが多いが、この時は角度のついたフライ系の打球が多かった。22年に向けて本塁打数を増やすために意識して練習していたのだろうかーー。

 「ホームランを打つためにどういう軌道でというのを確認しながらやっていました。だからそういう風になっていたのかなと思います」

 ただ山口は「角度を気にしながら打っていたので、フライが多くなっていたかもしれないですけど、どうですかね、あまりライナーを打とうとか、フライを打とうとか考えずに、きたボールにだけ集中してしっかり捉えることを意識していますね。あとは角度次第になっているのかなと思います。まだ、そこまでの技術はないので」と、現在はフライ系、弾丸ライナー系といった打球をそこまで意識せずにきた球に対して素直に打っている。

 シーズンオフの自主トレでは、「年間通してまず怪我のないように1年間この舞台で戦えるようにと思って、オフは怪我しない体づくりを一番のメインに、ウエイト重視で筋量もあげてきました」と体づくりに重点を置き、「その点に関しては、まだうまくいっている方かなと思います」と自己評価した。


一軍を経験し今季から新たな取り組み


 昨季は開幕一軍スタートを切ったものの、途中ファームで過ごす時期もあったが、今季は開幕から一軍でプレーし続けている。

 「(一軍でやっていける)自信はあまりないですけど、1日1日やるべきことをしっかりやって1日に悔いを残さないようにだけはと思っています。そのなかで負けてしまったら仕方ないし、自分の力不足だと思うので、後悔しないように1日1日過ごしています」。

 “後悔しないようにーー”。去年の経験を踏まえて、今季新たに始めたことがある。

 「1日の始まりと終わりはしっかり打ってはじまって、打って終わるようにしています。しっかり、どんな時でも試合終わりは形とかを気にしてバッティングをしています」とバットを振ることが日課になった。

 「悪い日なら次の日向けて、修正したり、良い日ならそれを継続できるように試合終わり、バッティングすることは去年から成長したというか、一軍を経験して感じたことだったので、そこはやっています」。


タイミングの取り方を工夫


 今季の山口を見ると、バットを立てて打ったり、タイミングの取り方を変えたりと工夫が見られる。

 「ピッチャーによってタイミングは違うので、タイミングの取り方は変わったりするかもしれません。そこに関してもタイミングを取るのがうまくない方なので、まだまだうまくタイミングが取れていないですし、ピッチャーに応じていろんな形、その日の調子によってバッティングフォームが少しずつ変わっているかもしれませんね。ただ一流の人たちは必ず自分の形をもってやっている。まだまだそういうところは、甘いのかなと思います」。

 試行錯誤しながら、その時に対応しやすいフォームで打っているが、そこは自身の引き出しに繋がっているのだろうかーー。

 「今うまくいくためにどうするかということを考えてやっているので、引き出しといったら引き出しかもしれないですけど、1試合1試合、どういう風な形でいけるか考えながらやっています。その点においてフォームが変わってきたりしているのかなと思います」。


福浦コーチの存在


 今季はプロ入りしてから指導を受けてきた福浦和也コーチが、一軍の打撃コーチを担当している。1年目は当時選手兼任二軍打撃コーチだった福浦コーチから「お尻を落とさないこと」、「背筋を伸ばすこと」といったことを常々言われてきたが、現在も「そこはずっと意識していますし、まだまだできていない部分もあります」と山口。

 「(1年目から指導を受けてきた福浦コーチが)常に見てくれて、アドバイスもくれますし、困った時には福浦さんを頼りにできるので、そこが今の強みかなと思います」と一軍でプレーするうえで、福浦コーチの存在も大きいという。

 福浦コーチもそうだが、同学年の藤原恭大、1学年先輩の安田尚憲、2学年先輩の和田康士朗などファームのときから切磋琢磨してきた仲間たちがともに一軍でプレーしている。

 「若い選手がやると自分もやらないと、と思って自分を成長させてくれる先輩、同級生だと思います」。

 若い選手たちの活躍がリーグ優勝、その先のチームの未来を明るくしていく。「1年間しっかり一軍にいることと、与えられたチャンス。そのチャンスを生かして、チームに貢献できるように1本でも多く、ヒットやホームランを打てるように頑張りたいと思います」。自分に自信を持って、パワフルなバッティングを一軍の舞台で披露し続けて欲しい。

取材・文=岩下雄太

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