今季はファーム調整…一軍昇格ならず
阪神は29日、チェン・ウェイン投手(36)との契約を解除したことを発表した。
チェンは2011年オフに中日からメジャーリーグへ挑戦。2020年シーズン途中にロッテへ電撃移籍し、9年ぶりとなる日本球界復帰を果たした。
ロッテでは4試合に登板し0勝3敗と白星には恵まれなかったものの、26イニングで防御率2.42と、シーズン終盤の上位争いを演じるチームの中で健在ぶりをアピール。
阪神へ加入した2021年シーズンには、移籍後初登板だった4月29日の古巣・中日戦で日本球界10年ぶりとなる白星を掴んだ。しかし、2度目の登板となる同5月7日・DeNA戦で4回途中4失点とノックアウトされ、その後の二軍調整中に左肩を故障し戦線離脱。
今季は一軍登板なく、二軍戦で7試合に登板し2勝1敗、防御率3.03の成績。阪神移籍後の一軍登板は21年の2試合にとどまった。
NPB通算成績は133試合(686回)を投げ37勝33敗1セーブ、防御率2.60、541奪三振。日米で活躍した左腕には、生まれ故郷の台湾球界から熱視線が送られており、その動向が注目を集めている。