2022.07.02 18:00 | ||||
東京ヤクルトスワローズ | 2 | 終了 | 1 | 横浜DeNAベイスターズ |
神宮 |
延長10回一死二・三塁から「申告敬遠」
DeNAは延長戦の末に力尽きサヨナラ負け。ヤクルトにマジックナンバー53の点灯を許した。
勝負が決まったのは延長10回。この回から登板した伊勢大夢が中村悠平に右前打、丸山和郁に死球で出塁を許し、犠打を決められ一死二・三塁のピンチ到来。ここで代打・川端慎吾が登場すると、DeNAベンチは申告敬遠で満塁策をとった。
打席に迎えたのは、この試合で同点打を含む2安打と当たっていた塩見泰隆。ボールカウント3-1から叩きつけられた打球は三塁手・宮﨑敏郎がなんとか捕球して懸命に本塁へ送球したものの間に合わず、サヨナラ適時内野安打となった。
2日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、サヨナラ打の直前にDeNAベンチがとった満塁策に注目。代打打率.091の川端との勝負を避け、リーグトップの得点圏打率.375を誇る塩見との対戦を選んだ今回の采配について議論がかわされた。
番組に出演した五十嵐亮太さんは「もちろん申告敬遠することもアリ」と切り出しつつ、川端と塩見の状態の差についても言及し、「中継ぎピッチャーの心理から言うとまずは川端を抑えてから塩見をじっくり攻めていきたいなと。(塩見に対して)不利な状況になったら、(後続の)山崎との対戦も選択肢にしたいなと(伊勢が)投げる前から思っていた」と持論を展開。この場面での投手心理は“川端勝負”が優勢との見解を示した。
同じく番組に出演した笘篠賢治さんも「野手は満塁のほうがフォースプレイもありますから守りやすいというのはありますけど、ここはピッチャー心理を一番考えてやらなきゃいけない場面だと思うんですよね」と五十嵐さんの意見に同調。結果的に川端を歩かせるにしても申告敬遠ではなく、“四球OK”の厳しい攻めで勝負する選択肢があったと主張した。
DeNAベンチが難しい判断を迫られる局面だったことは両氏とも十分理解した上での私見。五十嵐さんは「ベンチが下した判断なら仕方ない。伊勢投手はストライクゾーンで勝負できる強い球を持っている投手だからこそ、こういう選択をしたんですけど、なんせ当たっている塩見とガッツリ勝負するというのはなかなか勇気がいる。この辺の選択も考えさせられる面白い試合展開でしたね」とサヨナラ決着の大熱戦を振り返った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』