主砲は打てずとも14安打で11得点
2日に優勝マジックを点灯させたヤクルトが2連勝でカード勝ち越し。
3日の試合では、プロ7年目で初先発となった小澤怜史を自慢の打線が強力援護。11-4で圧倒し、プロ初勝利とともに優勝マジックを「51」に減らしている。
進撃の止まらない主砲・村上宗隆が4打数無安打・2三振に終わった中、打線は初回に山田哲人の適時打で先制。さらに青木宣親にも適時打が飛び出して2点を加えると、つづく中村悠平がレフトスタンドに叩き込む2ラン。一挙5点の猛攻で主導権を握る。
直後の2回表に1点を返されるも、裏に山田が2打席連続の適時打を放って加点。その後も4回から7回まで毎回得点を重ね、着実にリードを拡げて行った。
投げては小澤が5回8安打に四死球3つと毎回のように走者を背負いながら、要所を締める投球で3失点の粘投。嬉しいプロ初勝利を手にした。
3日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、7年目右腕のプロ初勝利をアシストした中村悠平に着目。
この日は初回に2ランを放った後、2つの四球に続いて6回の第4打席でもレフトスタンドに叩き込む4号2ラン。攻守にわたって小澤を支えた。
番組に出演した元捕手の大矢明彦氏は「ホームランもたしかにすごかったんですが、まずはリード。ピンチも多かったですが、ピンチになればなるほど上手にボール球を使って、相手のタイミングを外していた」と語り、そのリードを称賛。
つづけて「そのオマケにホームラン2発ですから。最高でしたね」と、躍動した背番号27を称えた。
また、小澤を援護した強力打線について、同じく番組に出演した大久保博元氏は「個人個人がしっかりと対策を取っていて、何をするかが明確なんですよね。この場面では右に打とうとか、引っ張っていこうとか」とし、それぞれの打者に“迷い”がない点を強調。
村上といういま最も警戒しなければならない強打者を封じても、それだけでは勝てないのが今のヤクルト打線。「だからバッテリーも頭を悩ませる」と、ヤクルトの強さの秘訣について語った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』