2022.07.07 17:45 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 0 | 終了 | 0 | 中日ドラゴンズ |
横浜 |
DeNA 0 - 0 中日
<10回戦・横浜>
七夕の夜に繰り広げられた“絶好調の若武者”と“調子を上げてきた元新人王”の息詰まる投手戦は、延長12回で決着つかずスコアレスドロー。バトンを受けたリリーフ投手も含め、両軍計11人の投手全員が無失点ピッチングを披露した。
DeNAの先発を任されたのは、今シーズン開幕投手に指名された東克樹。初回から球数が多く3回までで56球を要したが、尻上がりの投球で4回以降は1安打ピッチング。「中盤以降は自分の修正ポイントを意識して上手く修正することができました」と、終わってみれば8回まで3安打無失点、1死球4三振の好投だった。
後を継いだ山﨑康晃、伊勢大夢、エドウィン・エスコバー、平田真吾の鉄壁のリリーフ陣は、この日も中日打線にヒット1本しか許さぬ完璧なピッチングで付け入る隙すら与えなかった。
ただ、打線は中日の高卒2年目右腕・髙橋宏斗の最速158キロのストレートを軸とする荒々しいピッチングに手こずり、ライナーでの併殺や盗塁失敗なども絡み7回まで無得点。8回からは1イニングずつ小刻みなリレーの前に、最後まで得点を奪えなかった。
試合後、三浦監督は「ホームが遠かったですね」とポツリ。打線について「みんな何とかしようとしてますけれども、相手のあることですから…」と唇を噛んだ。
好投した先発の東については「チェンジアップでカウントも取れ、振らすことでも使えていた。カーブを打たれたりもしましたけど、緩急を使いながらストライクゾーンを広く使えていた」と評価。「(伊藤)光もゾーンの中を広く広く使うようにして、よく踏ん張ってくれた」と、6月23日から女房役として東を引っ張る伊藤光のリードにも光を当てていた。東本人が不本意としていた序盤の投球についても「立ち上がりからボールの走りは悪くなかった。ここ数試合では一番良かった」と満足そうに振り返った。
また、前夜も登板した4人のリリーバーたちには、「本当によく頑張ってくれています。この展開になり行ってもらうしかないところで頑張ってくれていますし、結果も残してくれています」と、これまで幾度となくチームを救い続けているブルペン陣の奮投に改めて敬意を払っていた。
桑原将志の超スーパーキャッチや、セーフにはなったものの森敬斗のジャンピングスローなど、随所に光るプレーも散見されたこの日のゲーム。ホームで勝てなかったことは事実だが、諦めない戦いの先にはきっと光が射し込むはずだ。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)
<10回戦・横浜>
七夕の夜に繰り広げられた“絶好調の若武者”と“調子を上げてきた元新人王”の息詰まる投手戦は、延長12回で決着つかずスコアレスドロー。バトンを受けたリリーフ投手も含め、両軍計11人の投手全員が無失点ピッチングを披露した。
DeNAの先発を任されたのは、今シーズン開幕投手に指名された東克樹。初回から球数が多く3回までで56球を要したが、尻上がりの投球で4回以降は1安打ピッチング。「中盤以降は自分の修正ポイントを意識して上手く修正することができました」と、終わってみれば8回まで3安打無失点、1死球4三振の好投だった。
後を継いだ山﨑康晃、伊勢大夢、エドウィン・エスコバー、平田真吾の鉄壁のリリーフ陣は、この日も中日打線にヒット1本しか許さぬ完璧なピッチングで付け入る隙すら与えなかった。
ただ、打線は中日の高卒2年目右腕・髙橋宏斗の最速158キロのストレートを軸とする荒々しいピッチングに手こずり、ライナーでの併殺や盗塁失敗なども絡み7回まで無得点。8回からは1イニングずつ小刻みなリレーの前に、最後まで得点を奪えなかった。
試合後、三浦監督は「ホームが遠かったですね」とポツリ。打線について「みんな何とかしようとしてますけれども、相手のあることですから…」と唇を噛んだ。
好投した先発の東については「チェンジアップでカウントも取れ、振らすことでも使えていた。カーブを打たれたりもしましたけど、緩急を使いながらストライクゾーンを広く使えていた」と評価。「(伊藤)光もゾーンの中を広く広く使うようにして、よく踏ん張ってくれた」と、6月23日から女房役として東を引っ張る伊藤光のリードにも光を当てていた。東本人が不本意としていた序盤の投球についても「立ち上がりからボールの走りは悪くなかった。ここ数試合では一番良かった」と満足そうに振り返った。
また、前夜も登板した4人のリリーバーたちには、「本当によく頑張ってくれています。この展開になり行ってもらうしかないところで頑張ってくれていますし、結果も残してくれています」と、これまで幾度となくチームを救い続けているブルペン陣の奮投に改めて敬意を払っていた。
桑原将志の超スーパーキャッチや、セーフにはなったものの森敬斗のジャンピングスローなど、随所に光るプレーも散見されたこの日のゲーム。ホームで勝てなかったことは事実だが、諦めない戦いの先にはきっと光が射し込むはずだ。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)