「僕も41番がよく見えると言われた」
DeNAが巨人に連勝でカード勝ち越し。
今週は3勝2分と負けなしで終え、順位も4位に浮上した。
10日の試合も9回で決着がつかず、2試合連続の延長戦へもつれ込んだこの試合。DeNAは10回表に無死一・三塁のチャンスを作ると、このチャンスに佐野恵太がきっちりと犠飛。勝ち越し点をもたらす。
なおも相手の失策からチャンスを広げ、一死満塁から大和も犠飛でもう1点。さらに二死一・二塁から伊藤光が二者を還す適時二塁打を放ち、一挙4点で試合を決めた。
勝ち越し犠飛を放ってヒーローになった佐野は前日の3安打に続き、この日も2安打・2打点と躍動。これで今季の打率を.317とし、チームメイトの宮﨑敏郎(.326)に次ぐリーグ2位となっている。
そんな中、10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説陣は、今季も安定した打撃が光る佐野の“ある変化”に注目する。
電話出演の池田親興氏は「佐野の構えを見るとかなり閉じていて、形が決まったところから打ちに行くんですよね。テークバックも小さくて、コンパクトに打っている印象」とコメント。
この点について、通算2062安打の実績を誇るレジェンド・谷沢健一氏に質問を投げかけると、「左打者はクロース気味から平行に構えて、右側に壁を作るイメージなんですよね。右肩から腰、足の先まで壁を作っていれば、バットのヘッドは走ると。僕らの頃はそういった指導をかなり受けていた」と解説。今では少なくなり、左でもオープン気味に構える選手も珍しくなくなったが、「僕も41番がよく見えると言われた」と、投手から背番号が見えるようなフォームについて言及した。
2020年に首位打者を獲得し、昨年も143試合に出場して打率.303と安定感が光るハマのアベレージヒッター。
結果を残している中でも徐々に調整・調節を重ねながら、さらなる高みへ突き進む。自身2度目の首位打者獲得に向けて、好調を維持しているDeNAの背番号7から目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』