緩急自在の投球で楽天打線を翻弄
西武が敵地で楽天に3連勝。
直接対決スイープで2位に浮上しただけでなく、ソフトバンクが3連敗を喫したため、首位との差も「1ゲーム」とオールスターを前に奪首の可能性も見えてきた。
10日の試合では、アンダーハンド右腕の與座海人が先発登板。この日も緩い球を効果的に用いた緩急自在の投球で相手打線を翻弄する。
6回を投げきる目前にピンチを招いて悔しい降板となったが、5回2/3を投げて被安打7で与四球1も、要所を締める投球で2失点の力投。今季6勝目を挙げ、勝ち星でエース・髙橋光成と並んだ。
この日は奪った17個のアウトのうち、フライアウトが10個にライナーが2つ。特徴である「フライボーラー」ぶりをいかんなく発揮した。
10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した谷沢健一氏は、このフライが多くなる原理について「緩いボールに対して、どうしても上体に力が入ってしまう。すると下半身も早く開いて打ちに行く形になる。ポイントが前になってしまう分、開きが早くバットが下から出てくるので、ポップフライが増えるんですよね」と解説。
対策としては、「一番良い形はショートの頭を狙ってライナーで打ち返す」。つづけて「その気持ちがあれば、茂木のように引き付けて打つことができる」とし、與座から一発含む3打数3安打と気を吐いた茂木栄五郎の打撃をお手本として挙げた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』