「粋に感じる起用」
オリックスが2連勝でカード勝ち越し。
10日の試合では打線が16安打を放って10得点の快勝。そんな中で「1番・左翼」に入り、2安打・1得点の活躍を見せたのがトレードで加入したばかりの石岡諒太だった。
7月8日に発表された電撃トレードで、後藤駿太と入れ替わりでオリックスに加入した30歳の左打ち内野手。登録は内野手だが、移籍初戦は外野でのスタメン。新ユニフォームは間に合わず、この日は背番号「112」での新天地デビューとなった。
2打席凡退で迎えた第3打席、5回裏の先頭打者として美馬学と対戦。2ボール・1ストライクから甘く入った変化球を逆らわずに弾き返すと、これがレフト線を破る二塁打に。嬉しい移籍後初安打をマークする。
さらに6回の第4打席でも内野安打を放ち、この日は5打数2安打で1得点。試合後にはお立ち台にも登り、新天地のファンに挨拶した。
「なんか水を得た魚のようだね」と語ったのは、10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した谷沢健一氏。
中日OBで石岡をよく知るレジェンドは、「ファームでも3割以上(.335)打っているバッターで、オリックスは中日とウエスタンで戦っていますからね。オリックスの編成もよく見ていて、調べていたと思う」と、ある程度の実力は織り込み済みだったのではないかと推測。
そのうえで「でも、いきなり1番ですからね」と、オリックス・中嶋聡監督の“粋な抜擢”について言及。「これまで腰を痛めたり、非常に苦労してやってきた選手。それが報われたような感じがする」と、苦労人の新天地での躍動を喜んだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』