解説陣も逆襲に期待
日本ハムが静岡で行われた楽天との2連戦に連勝。
7月7日にはじまった連勝は「6」まで伸びた。
この日大きな話題を呼んだのが、日本ハムの5回の攻撃だ。
0-0から一死一・三塁のチャンスを作り、打席の宇佐見真吾が2ボールからの3球目にスクイズを敢行。しかし、これが自打球でファウルとなってしまう。
その後、一塁走者を進めて一死二・三塁。カウントはフルカウントとなって7球目、ベンチはなんとここでもう一度スクイズを指示。今度はきっちりと転がし、この間に三塁走者が生還。先制点をもぎ取った。
さらにその直後、二死三塁から石井一成が貴重な追加点となる2ランをライトスタンドへ。難敵・岸孝之を見事に攻略して見せた。
浸透するBIGBOSSスタイルの炸裂で6連勝。14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏も、「新庄監督も楽しかっただろうね。今日はやることなすことほぼ成功という感じ」とその采配を称える。
フルカウントからのスクイズについては、「状況にもよるんだけど、フルカウントって実は(スクイズのサインを)出しやすい部分もある」と元監督としての目線から言及。これには五十嵐亮太氏も「投手心理としても、ボール球は投げられないですからね」と同調した。
五十嵐氏はその直後に飛び出した石井の一発についても取り上げ、「スクイズが成功して1点が入った後だけに、打者の気持ちは楽になりますよね。そこで2ボールからの本塁打。これもバッティングカウントは積極的に行きましょうという、BIGBOSSの野球が浸透してきた証拠ですよね」と、就任以来貫いてきたスタイルが結実した攻撃だったと解説した。
「奇襲もあって、積極的な一発が続いて。こうなるとチームは乗って行けますよね」。勢いに乗る日本ハムの、今後のさらなる上昇にも期待を寄せた五十嵐氏。
大矢氏もここに来て戦い方とメンバーが固定されてきた現状に触れながら、「役割がハッキリするので選手たちも落ち着いてできるようになる。自分はどうするべきか、監督がどんなサインを出すかというのを掴みかけていると思うので、ゲームの流れも良くなってきますよね」とコメント。
依然として順位は最下位に沈んでいるが、ここから大逆襲がはじまるのか。ノリに乗っている新庄ファイターズから目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』