値千金のグランドスラム
広島が延長戦の激闘を制し、阪神と並んで3位タイに再浮上した。
2-2で迎えた延長11回。二死一塁から、小園海斗が内野安打でチャンスを作ると、続く代打の長野久義が四球を選び満塁に。このチャンスに9回の守備から出場していた磯村嘉孝が、巨人の7番手・菊地大稀の初球をレフトスタンドに運ぶ2号満塁ホームランで激闘に決着をつけた。
15日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した齊藤明雄さんは「ほんとにビックリしました」と驚きを語り、「やはり、キャッチャーだし読み(で打ったの)かなと」と言及した。
「野球の鉄則でフォアボールのあとの初球を狙えということがありますが、磯村が真っすぐでも何でも初球から振るつもりでいたと(ヒーローインタビューで)言っていたように、菊池に対してボールが何がいいかネクストバッターサークルで見ていたと思うんですよ」と指摘。
「(前の打者の)長野もよく粘ってくれたし菊池のボールをよく見れた。それで自分がキャッチャーの立場で菊池をリードするならストライクを取るボールはスライダーだと読んで打席に入ったと思います。そこにスライダーが甘く入ってきてしっかり振り切れてホームランになった」と見解を語り、「素晴らしいキャッチャーとしての読みのバッティングだったと思います」と殊勲の一打を称賛した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』