「チームの大事な力になり続ける」
阪神がホームでDeNAに3連勝。
24日の前半戦最終戦も白星で飾り、これで今季の成績は46勝46敗2分の勝率5割。最大16あった借金を前半戦のうちに完済した。
V字回復の立役者は、リーグトップのチーム防御率2.57を誇る安定した投手陣だ。
この日は先発のジョー・ガンケルが6回無失点の好投を見せると、1点リードの7回からは継投へ。浜地真澄から湯浅京己と若き右腕がバトンを繋ぎ、最後は岩崎優が締めて1-0の逃げ切り勝ち。見事な完封リレーを完成させた。
24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも、チームを支える強力リリーフ陣が話題に。阿波野秀幸氏も「安定感がすごい」と賛辞の言葉を送る。
もともとは新助っ人のカイル・ケラーをストッパーに据え、運用していく予定だった今年の虎のブルペン。しかし、助っ人右腕は開幕から2戦続けて背信投球。早々にプランが崩れると、その悪影響がチーム全体に波及した。
それでも、経験豊富な岩崎優を抑えに据え、活きの良い若手が台頭してくるとチーム状態は一気に上向き。4月23日時点で「16」あった借金を猛スピードで減らし続け、3カ月が経った7月24日。ついに開幕日以来となる「勝率5割」に到達した。
阿波野氏はこの日登板した浜地と湯浅の台頭を大きなポイントに挙げつつ、「これから8月に入って連戦が続いても、チームの大事な力になり続けると思う。かつて阪神にはJFKと言われた強いリリーフ陣がありましたが、そこにだんだん近づいているなと」と頼もしいコメント。前半戦のうちに信頼を築き上げた若き右腕のパフォーマンスを称えた。
また、同じく番組に出演した達川光男氏は抑えを任されている岩崎について「絶好調の時のストレートではないですよね」とし、状態面の不安に言及。
それでも、「経験がモノを言うというかね。ここに投げておけば長打は食らわないというコースに投げられる。コントロールが良いので、さすがの危機回避能力を持っている」と語り、コンディションが良くない時でも凌ぐことができる左腕の“たくましさ”を強調した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』