約1カ月ぶり登板がオールスター戦
『マイナビオールスターゲーム2022』の第2戦が27日に松山で行われ、全パが2-1で勝利。計11人の継投で1点を守った。
先発マウンドに登った佐々木朗希(ロッテ)は1イニングに3安打を浴びて1点を失うも、オールスターの日本人最速タイ記録となる162キロを計測するなど、持ち前の剛球で場内を沸かせた。
初回からセ・リーグの強打者相手に直球勝負を挑んだ若きパーフェクト右腕。
しかし、一死からアダム・ウォーカー(巨人)に162キロを弾き返されて出塁を許すと、山田哲人(ヤクルト)にも158キロをライトに運ばれて一・二塁。村上宗隆(ヤクルト)にも160キロをセンター返しされ、3連打で一死満塁のピンチを迎えた。
大ピンチとあって、佐藤輝明(阪神)にはフォークやカーブを見せながらの攻め。最後は157キロをレフトへ飛ばされて犠飛で失点したが、大山悠輔(阪神)を1球で中飛に仕留めて3アウト。オールスター初登板を終えた。
7月1日以来の実戦マウンドということもあり、この日は1回・23球で交代。27日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した真中満氏は「もうちょっと見たかったなという気もしましたが、堂々としたピッチングでした」と20歳の奮闘を称える。
一方で、「立ち上がりはずっとストレートを投げていたんですが、やっぱりプロの打者は変化球がないとなるとしっかり芯で捉えますよね。セ・リーグの打者の意地も見えて、見ごたえのある対決になった」とし、令和の怪物に果敢に立ち向かったセの打者陣の奮起にも目を細めた。
同じく番組に出演した江本孟紀氏は、「久しぶりの登板だったこともあって、球速は出ているんだけど本来のボールではなかったかなと」と分析。そのうえで「まぁ、これからでしょう。今日が良い練習になったと思う」と、後半戦に向けた“試運転”としては上々だったと語った。
今季の前半戦は28年ぶりの完全試合を達成するなど、13試合の登板で6勝1敗、防御率1.48という好成績。疲労を考慮して休みを挟みながらの起用にはなったが、開幕から大きなケガもなく歩みを進めることができている。
後半戦は一体どんなピッチングを見せてくれるのか、今から楽しみだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』