「オールスターらしくて良かった」
『マイナビオールスターゲーム2022』の第2戦が27日に松山で行われ、全パが2-1で勝利。計11人の継投で1点を守った。
豪華投手リレーの中で、独特な存在感を放ったのが日本ハムの伊藤大海。8回を任された右腕は、驚きの“魔球”で場内を沸かせた。
2-1と1点リードで迎えた8回裏。坂倉将吾(広島)と対峙した背番号17は、思い切りよく山なりの超スローボールを投球。ややボール気味のコースではあったが、打者の打ち気を利用して1球で右飛に打ち取った。
つづく佐藤輝明(阪神)には打って変わって全球ストレート勝負。この日の最速150キロで見逃し三振に斬って二死とすると、次のダヤン・ビシエド(中日)との対戦でまた魅せる。
球速測定不能のスローボール3連発。最後はしっかりと捉えられたが、大きな飛球はレフトを守っていた清宮幸太郎(日本ハム)がキャッチ。9球で三者凡退に打ち取った。
先発した佐々木朗希に対抗?して「最遅」を狙っていたという伊藤。緩急自在の投球で松山のファンを盛り上げた。
27日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した真中満氏も「大舞台でこのボールを投げられる勇気と根性が伊藤らしいなと思いましたね」とコメント。
つづけて、「それに応えるように坂倉やビシエドが打ち返しに行きましたよね。それもオールスターらしくて良かったなと」と語り、お祭りならではの対決に目を細めた。
また、番組MCの野村弘樹氏から「真中さんだったら打ちに行きますか?」と聞かれると、「ストライクゾーンだったら手を出したかもしれない。ただ、こういうボールは遠くに飛ばすのが難しいんですよね」と打者目線から回答。
反対に真中氏から「野村さんは(オールスターであのボール)投げれる?」と聞かれた野村氏は「投げることすら浮かばないですね……」とのこと。つづけて、「これをストライクゾーンに投げるのって難しいんですよ。度胸と技術を感じましたね」と付け加え、伊藤の投球を称えた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』