ニュース 2022.07.29. 21:41

ENEOSが9年ぶり12度目の頂点!大久保監督「ミラクルを起こしてくれました」

【都市対抗野球大会】
東京ガス(東京都) 4 - 5 ENEOS(横浜市)
<決勝 東京ドーム>

 連覇を狙う東京ガスと9年ぶりの優勝を目指すENEOSの名門対決は、ENEOSが4点差をひっくり返す逆転勝利で史上最多12回目の頂点に輝いた。

 ENEOSは0-0の3回、先発の関根智輝が小野田俊介に押し出しの四球で先制を許すと、さらに5回2番手・加藤三範が楠研次郎に3ランを浴び、5回終了時点で0-4と4点を追う展開。

 それでも、6回にENEOS打線が牙を剥いた。5回まで無得点に抑え込まれていたプロ注目の最速153キロ右腕益田武尚に対し、6回一死二、三塁のチャンスを作ると、元ヤクルト度会博文氏の次男、5番度会隆輝がライトスタンドへ今大会4本目となる3ラン。さらに続く6番丸山壮史がライトスタンド上段へ2者連続の特大アーチを放ち同点に追いつく。

 これだけでは終わらない。8番・小豆澤誠が、臼井浩からライトスタンドへ本塁打を放ち、この回一挙5点を挙げ逆転に成功した。リードしたENEOSは、6回以降、長島彰、本間大輝、柏原史陽のリレーで逃げ切り、5-4で東京ガスを下し、9年ぶりの頂点に輝いた。

 ENEOS大久保監督は、「本当にこんなことがあっていいのかなと。ミラクルを起こしてくれと言ったが、本当にミラクルを起こしてくれました。本当に4点リードされたんですけど、繋がっていけばなんとかなると。度会が打ってくれて、そのあと丸山が苦しんでたんですけど、なんとか芯に当たってくれて、そのあとの小豆澤。彼も勝負強いですから。本当にこんな事があって良いのかと。ミラクルを起こしてくれました」と興奮気味に話した。

 さらに大久保監督は「横綱東京ガスさんに、前頭のENEOSがどうやってひっくり返そうかと。ミラクルがないと、勝てないと思っていました。何とか社会人野球の魅力を良い試合をして発信できればと思っていた。この必死さが伝わってくれたら幸いです。勝つ事ができたが、明日は新しいスタート。ですが、今日一日は喜びに浸りたい。ありがとうございました!」と締めくくった。

 また、度会は「絶対やってやるって決めてました!!!最高でーす!!思い切り振ってチームに流れを持ってこようと思っていたので、思い切って振って良かった。チーム全員でまた次の大会優勝出来る様にがんばります!」と絶叫した。

(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)
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