「気合い入れて行こうと思います!」
DeNAは31日、トレードで楽天から獲得した森原康平投手(30)の記者会見を実施。
スーツに身を包んだ右腕は「はじめまして。イーグルスからトレードで参りました森原康平です。これからよろしくお願いいたします」と挨拶を行い、「最初はビックリだったんですが、今はかなり前向きにバリバリやってやろうという気持ちです」と決意を述べた。
同席した三原一晃球団代表は「投手(リリーフ)陣の負担が多くなっている」と前半戦を振り返り、「特に今年は後半に試合が多くあるので、中継ぎ陣の力が必要になってくる」と獲得に至った経緯を説明。そのうえで「実績もありますし、力強いまっすぐにフォークで三振も取れる。中継ぎとして大きな力になってくれると思います」と期待を込める。
森原も「一番はまっすぐに自信を持っている」と語っているように、やはり最速154キロのストレートは自他ともに認めるセールスポイント。また、「コントロールもしっかりと練習して、武器にして勝負していきたい」と、さらなるレベルアップにも意欲を見せている。
続けて「奪三振にはこだわりを持っている。三振を取れるピッチングをして、1試合でも多く役に立てるようにやっていきたい」と力強く決意を表明。今年1月に手術を受けた右肘についても、「手術をしてスタートで出遅れてしまったんですが、そこから挽回してやろうというところ。肘は元に戻って、戦える身体はできている」と万全であることを好調した。
後半戦のスタートとなるはずだった巨人との3連戦が新型コロナウイルスの影響で中止に。試合消化数はリーグ最少の89試合となっているDeNAだが、その中で伊勢大夢とエドウィン・エスコバーはリーグ最多となる45試合に登板している。
今年は入江大生や平田真吾もフル回転の奮闘を見せ、現時点で6名が30試合以上に登板しているというブルペン陣に加わる新たな力。森原自身も「その中の1ピースになれたら嬉しい。気合い入れて行こうと思います!」と力強く宣言した。
かつては守護神を任され、日の丸も背負った経験豊富な剛腕が、後半戦の“反撃”に向けて新天地で腕を振る。
取材・文=萩原孝弘