悔しがる楽天・田中将大 (C) Kyodo News

◆ ミスの直後に3失点

 楽天は敵地でソフトバンクに連敗。

 新型コロナウイルス陽性で離脱していた石井一久監督の復帰初戦を白星で飾ることができず、カード負け越しが決まった。

 この日は田中将大が先発。4回まで1失点と試合を作っていたものの、5回に思わぬ落とし穴が待っていた。

 四球と安打で無死一・二塁となると、甲斐拓也の犠打はピッチャー前へ。猛ダッシュした田中と一塁手の鈴木大地が処理に向かうも、これを2人がまさかの“お見合い”……。どちらも捕って投げることはできず、無死満塁の大ピンチとなってしまった。

 田中はそこからひとつアウトを取るも、川瀬晃の犠飛で勝ち越し点を許すと、牧原大成と柳田悠岐の連続適時打でこの回一挙3失点。ミスが失点に絡む苦しい形での敗戦となってしまった。

 6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏も「どうして譲り合っちゃったのかな…?」と経験豊富なベテラン2人の珍しいミスに驚きつつ、「ピッチャーが処理するしかなかったかなと思う」と自身の見解を述べる。

 同じく番組に出演した江本孟紀氏も「一塁手は捕って反対に向いて投げないといけないので、どう見てもピッチャーですよ」とコメント。「(鈴木のチャージが見えていても)この場面は田中に振り切って捌いてもらいたかったね」と語った。

 その一方で、大矢氏は「野球って怖いですよね。こういったプレーがキッカケで致命的な点につながってしまう」と、改めて“ミスの怖さ”を強調。

 また、楽天の現状にも触れながら「ミスが出た時も、チームの状態が良い時は誰かが勝手にカバーしたりしてくれるものなんですよ。ただ、悪い時というのはそこからどんどん傷口が広がってしまう。良くない時こそ、こういったミスをなくしていかないといけない」と語り、苦しい時こそひとつひとつのプレーを丁寧にこなしていくことが大事だと説いた。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

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