「ヤクルトらしい攻撃」を今一度
ここに来て勢いが停滞しているヤクルトは、10日の広島戦にも敗れて2カード連続の負け越しが決定。
森下暢仁に完封を食らった前日に続き、打線が広島投手陣を打ち崩すことができず連敗となった。
この日は立ち上がりからチャンスは作るものの、あと一本が出ない展開。相手先発の九里亜蓮に6回で116球を投げさせながら、スコアボードにはゼロが並んだ。
反撃は8回、ニック・ターリーに対して一死二・三塁のチャンスを作り、青木宣親が犠飛。待望の1点を刻んだが、残った二死二塁のチャンスはホセ・オスナが凡退。結局、これが唯一の得点となった。
これで連敗が「5」に伸びたヤクルト。依然として2位とは8ゲームの差があるとはいえ、このところの不調は気になるところだ。
10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した笘篠賢治氏は、この日の攻撃について「強引さが目立った」と指摘。現状の打線の気になるポイントに言及した。
笘篠氏は「強いスイングを意識するのは良いんですが、引っ張りの意識がかなり見られた」と振り返り、「もっとセンターから逆方向への意識を持った方が相手は嫌がるかなと」と指摘。
この日は九里の前に8つの三振を喫し、1試合通じて10三振を献上。笘篠氏は「こんなに三振するチームではないですから。もっとヤクルトらしい、嫌らしい攻めが戻ってくれば繋がりも戻って来ると思う」と語り、トンネル脱出に向けたアドバイスを送った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』