2022.08.11 17:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 4 | 終了 | 1 | 阪神タイガース |
横浜 |
○ DeNA 4 - 1 阪神 ●
<19回戦・神宮>
終盤まで両軍互角の引き締まった好ゲーム。DeNAを勝利へ導いたのは頼れる女房役・嶺井博希の攻守に渡る活躍だった。
1-1で迎えた7回裏。ここまでヒット3本に抑えられていた阪神先発・才木浩人から、先頭の牧秀悟が中前安打で出塁するも、後続は続かず簡単に二死となってしまう。しかしここで打席に立った嶺井は3球目のストレートを強振すると、白球はレフトスタンドで弾む値千金の2ランホームラン。この一打で勢いづいた打線は、更に連打で加点し勝利を決定付けた。
先発の石田健大は今シーズン最長タイの7回を投げ切り1失点とハイクオリティスタートを達成。4回に同点ホームランを放った佐野恵太、ダメ押しの二塁打とヘッドスライディングで球場全体を盛り上げたタイラー・オースティンの気迫あふれるプレーもあり、2位と3位の直接対決を3連勝で飾った。
試合後、決勝弾を放った嶺井は「良いストレートを投げるので、振り負けないように自分のスイングをしようとの思いで打席に立ちました。風に乗ってくれと願っていました」と殊勲打を振り返り、「ピッチャーがいい流れを持ってきてくれるので、乗せてもらっている感じです」とキャッチャーらしいコメントも飛び出した。
今回で7戦連続バッテリーを組む石田については、「コロナで離脱してから最初の頃は思うようなバランスだったり、ボールも投げられてなかったんですけど、回を追うごとにバランスがよくなってきました。両サイドにきっちり指にかかったストレートを投げ込もうというのをテーマにしているので、それが徐々に出来始めていると思います。前回今回と徐々に状態は上がってきているのかなと思います」と手応えを感じている様子だった。
前回登板の8月4日・広島戦は4回まで好投するも、試合途中に雨脚が強くなりノーゲームになる不運もあった。「ロッカーで寂しそうに『今年はこういう年だな』と言っていたので、今日は本当に勝たせてあげたいなと試合前から思っていました」と“女房役”目線で思いやった。
三浦大輔監督は、嶺井のホームランについて「完璧に捕らえました。あのカウント(2ボール)に持っていった嶺井の粘り勝ち」と分析。リードも「ストライク取るところは取って、ボール球を振らそうとして振ってこなくてもいくなど、配球に強弱を付けていた。石田の緩急と嶺井の配球でバッテリーで攻めていました。しっかりとポイントポイントを抑えていた」と称賛していた。
群雄割拠の捕手陣争いで、今シーズンは最多のスタメンマスクを被り、お立ち台にも4回上がるなどチームの勝利へ導く活躍を見せる嶺井。「いまの状況を続けていければ」と目論む39番が、明日から始まる神宮でのヤクルト3連戦へ向け勢いを加速させた。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)
<19回戦・神宮>
終盤まで両軍互角の引き締まった好ゲーム。DeNAを勝利へ導いたのは頼れる女房役・嶺井博希の攻守に渡る活躍だった。
1-1で迎えた7回裏。ここまでヒット3本に抑えられていた阪神先発・才木浩人から、先頭の牧秀悟が中前安打で出塁するも、後続は続かず簡単に二死となってしまう。しかしここで打席に立った嶺井は3球目のストレートを強振すると、白球はレフトスタンドで弾む値千金の2ランホームラン。この一打で勢いづいた打線は、更に連打で加点し勝利を決定付けた。
先発の石田健大は今シーズン最長タイの7回を投げ切り1失点とハイクオリティスタートを達成。4回に同点ホームランを放った佐野恵太、ダメ押しの二塁打とヘッドスライディングで球場全体を盛り上げたタイラー・オースティンの気迫あふれるプレーもあり、2位と3位の直接対決を3連勝で飾った。
指揮官「バッテリーで攻めていた」
試合後、決勝弾を放った嶺井は「良いストレートを投げるので、振り負けないように自分のスイングをしようとの思いで打席に立ちました。風に乗ってくれと願っていました」と殊勲打を振り返り、「ピッチャーがいい流れを持ってきてくれるので、乗せてもらっている感じです」とキャッチャーらしいコメントも飛び出した。
今回で7戦連続バッテリーを組む石田については、「コロナで離脱してから最初の頃は思うようなバランスだったり、ボールも投げられてなかったんですけど、回を追うごとにバランスがよくなってきました。両サイドにきっちり指にかかったストレートを投げ込もうというのをテーマにしているので、それが徐々に出来始めていると思います。前回今回と徐々に状態は上がってきているのかなと思います」と手応えを感じている様子だった。
前回登板の8月4日・広島戦は4回まで好投するも、試合途中に雨脚が強くなりノーゲームになる不運もあった。「ロッカーで寂しそうに『今年はこういう年だな』と言っていたので、今日は本当に勝たせてあげたいなと試合前から思っていました」と“女房役”目線で思いやった。
三浦大輔監督は、嶺井のホームランについて「完璧に捕らえました。あのカウント(2ボール)に持っていった嶺井の粘り勝ち」と分析。リードも「ストライク取るところは取って、ボール球を振らそうとして振ってこなくてもいくなど、配球に強弱を付けていた。石田の緩急と嶺井の配球でバッテリーで攻めていました。しっかりとポイントポイントを抑えていた」と称賛していた。
群雄割拠の捕手陣争いで、今シーズンは最多のスタメンマスクを被り、お立ち台にも4回上がるなどチームの勝利へ導く活躍を見せる嶺井。「いまの状況を続けていければ」と目論む39番が、明日から始まる神宮でのヤクルト3連戦へ向け勢いを加速させた。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)