ニュース 2022.08.14. 10:30

ロッテ・井上「手術する前と後で感覚も違う」。試行錯誤も「二桁の本塁打を打ちたい」と決意

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ロッテ・井上晴哉(C) Kyodo News
 「調子が良かったり悪かったりの波がある。手術が明けてからいろいろ一軍で通じるところ、通じないところ、手術する前と後で感覚も違うので、“まだちょっとこういう風にやったほうがいいかな”と試行錯誤しながらやっていますね」。

 ロッテの井上晴哉は、昨年10月29日に『右手関節三角繊維軟骨損傷に対しての関節鏡下にて縫合術』を受けた影響がありながらも、最高のパフォーマンスを出そうと必死にバットを振っている。

 リハビリでは「野手よりピッチャーの方でリハビリトレーニングをやっていたので、投手と喋る機会が多かったです。その機会じゃないと投手と喋ることがなかったですね」と、投手と一緒に汗を流し、復帰を目指した。井上は6月14日の西武との二軍戦で実戦復帰を果たし、同月18日のヤクルトとの二軍戦で復帰後初アーチ。7月6日に今季初昇格を果たした。

 復帰初戦となった同日の日本ハム戦に『5番・一塁』でスタメン出場し、安打こそ出なかったが犠飛を含む3四球、9日のオリックス戦で山本由伸からレフト前に弾き返し今季初安打をマーク。17日のソフトバンク戦では今季初本塁打を放った。24日の日本ハム戦では2本の適時打を放つなど3打点の活躍を見せたが、翌25日にPCR検査の結果、症状はなかったが新型コロナウイルス陽性判定を受け離脱。

 7月31日のオリックス戦で復帰を果たすも、オールスター明けはここまで10試合に出場して、打率.114(35-4)で9日のソフトバンク戦の第1打席にライト前に安打を放ったのを最後に11打席安打がなく元気がない。

 それでも、8月10日のソフトバンク戦の2-4の8回一死一塁の第4打席、ライトフライに打ち取られたが藤井皓哉のストレートを、井上らしい持ち味である逆方向に鋭い打球を放っていた。

 「打球が上がらないにしても、強い打球が打てるというのもひとつの手応えはありました。その次の日にできるか、できないかというのはわからないですが、あの打球を目指してはいますよね」。故障前と変わらず今も、逆方向への長打というのを意識している。

 手術前だったら、スタンドに放り込めている感覚はあったのだろうかーー。

 「目の感覚としてはいける球だと思うんですけど、まだ右手の使い方が変わっているところがあるので、苦労はしていますね」。

 またストレートに若干、押され気味なところも気になるところ。

 ストレートの対応に関しては「痛みとかもないですし、わりと自分の感覚としては悪くないなと思っているんですけど、どうしてもあっち(右方向)が上がらない感じなんですよね」と明かした。

 そこは実戦を重ねていくなかで、徐々に対応できるものなのだろうかーー。

 「目の方は慣れてはいるんですけど、自分の練習の感覚というものですかね」。

 練習にも変化が見られた。新型コロナウイルスが流行する前の2019年までは試合前練習前の自主練習で、グラウンドでロングティーを行うことが多かったが、今は「室内とかたまに外でやったりしますけど、ティーで重たい球を打ったり、体のバランスを整えるという感じですね」と、ティー打撃に切り替えた。

 その理由について「ロングティーをやってもいいんですけど、今の自分の体としてはそっちの方があっているというか、リハビリ期間にこういう練習を入れてみようというのはちょっとあった。今はそれを継続しようかなという感じです」と説明した。

 試行錯誤しながら、新しい打撃スタイルを作っている井上。「怪我もあってリハビリもあって、明けてコロナもあったり自分的にはすごいガッといきたいところだったんですけど、いけないところもあったりした。残り少ないですけど二桁の本塁打を打ちたいと思います」。33歳、まだまだ老け込む年齢ではない。安田尚憲、山口航輝といった若手も台頭しているなかで残りの試合で意地を見せて欲しい。

取材・文=岩下雄太
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