ブルペン入りで拍手、登場時はさらなる拍手
西武の内海哲也投手(40)が17日のソフトバンク戦でリリーフ登板。
1回を投げて19球、被安打1・奪三振1で無失点の好投を披露した。
16日に今季限りでの現役引退を表明したプロ19年目の左腕。今季は5月に2度の先発登板があったが、約3カ月ぶりの一軍マウンドは今季初のリリーフ登板となった。
3-5の8回、場内からの大きな拍手に背中を押されて登場した背番号27は、先頭の中村晃を投ゴロに斬ってまず一死。つづく三森大貴も変化球で見逃し三振に仕留め、かんたんに二死を奪う。
3人目の代打・松田宣浩の当たりは、三塁手の呉念庭がダイビングキャッチを試みるも一塁はセーフで内野安打となったが、最後は甲斐拓也を三ゴロに斬って3つ目のアウトをゲット。1回を無失点に抑えた。
17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した谷繁元信氏は、現役時代にしのぎを削った“元巨人のエース”の姿を思い返しながら「ストレートにキレがあって、カーブは加速しながら落ちてくるようなボールだったんですよね。そしてスクリューのようなチェンジアップもうまく使いながら投げていた」とコメント。
そのうえで、この日の雄姿を見ながら「でも、仕草とかはそのままなんですよね。1球投げたら帽子を取って、汗を拭って。ベンチに帰ってくる時の表情も内海らしかったなと」と語った。
また、番組MCを務めた笘篠賢治氏は「西武ナインにも『内海投手のためにも』という、チームとして有終の美で送り出してあげたいという想いが生まれると思う」と、引退発表がもたらすチーム全体への影響に期待。
谷繁氏も「今年で引退と発表しましたけど、まだこうやって一軍のマウンドに立っているということは、ユニフォームを脱ぐまでは戦力だということ。今日のような投球を続けていってもらいたい」とエールを送った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』