2カ月ぶり一軍マウンドで躍動
西武は17日、ホームでソフトバンクに3-5で敗戦。
首位攻防戦は1勝1敗のタイで18日の第3戦を迎えることとなった。
この日は先発した平井克典が初回から3点を失う苦しい展開。4回にも2点を奪われ、イニングを投げきることができずに3回2/3を5失点(自責は4)という結果でマウンドを降りた。
そんな中、見事な投球を見せたのが2番手で登場したドラ1ルーキーの隅田知一郎。4回二死一・二塁というピンチからの登場も牧原大成を3球三振に斬ってみせると、5回も三者凡退で中盤を絞める好投を披露。
6回は先頭の三森大貴に二塁打を許しながら、後続を斬って無失点。3回1/3のロングリリーフで被安打2、無四球・3奪三振の無失点という快投だった。
今季は開幕から先発ローテーションに入って11試合に先発も、1勝7敗と思うように結果がついてこなかった左腕。ファームでの再調整を経て、この日は6月9日・巨人戦以来となる一軍登板となったが、解説陣はルーキーの堂々とした投球を称えている。
17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した平松政次氏は「開幕前には新人王を獲ると思っていたくらいの投手。開幕後はなかなか点を取ってもらえなくて、調子を崩すところも見られましたが、今日は素晴らしい投球を見せてくれましたね」とコメント。
「ストレートで空振りが取れていなかったのは少し気になりますが、そこが改善されてくるともっと楽しみになる」と付け加え、今後の活躍に期待を寄せた。
同じく番組に出演した谷繁元信氏は「いま西武の先発陣はかなり充実しているので、リリーフでの起用となったかなと。こういうところで結果を残していけば、ここぞというところで先発のチャンスも巡ってくると思う」と解説。
チームは34試合に登板しているリリーフ左腕の佐々木健を故障で欠いており、そんな事情も踏まえてという部分もあったことだろう。そんな中でプロ初のリリーフ登板、しかもピンチの場面からという苦境で結果を残したことは、チームにとって大きな収穫となったに違いない。帰ってきたドラ1ルーキーの今後に注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』