2022.08.19 18:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 8 | 終了 | 3 | 広島東洋カープ |
横浜 |
○ DeNA 8 - 3 広島 ●
<18回戦・横浜>
必ず誰かがカバーする。チームが“一心”となった戦いで鯉を料理し、横浜スタジアムでの連勝を15に伸ばした。また、同日の他球場では首位ヤクルトが中日にサヨナラ負け。首位との差は「5」に縮まった。
強いチームの象徴のようなゲームだった。4番・牧秀悟が2回に7月14日以来となる18号ソロで先制するも、4回には本調子ではない大貫晋一が長打2本で逆転を許してしまい。それでも直後の攻撃と、6回のピンチでリードを守った場面にベイスターズの強さの本質を見た。
4回裏、先頭の佐野恵太が二塁打で口火を切った。期待の牧が三振に倒れるも、宮﨑敏郎はしっかりと四球を選びチャンス拡大。ここで2連連発のネフタリ・ソトが空振り三振で二死となるが、続く柴田竜拓も低めのボールの誘いに乗らずに四球で満塁とすると、嶺井博希が「追い込まれていましたが必死に食らいついていきました」と、値千金の走者一掃適時二塁打を放ち逆転に成功した。
三浦監督は鮮やかな逆転シーンについて、「誰かがダメだった場合に、次はオレが繋いでやるってところで、決めたいところをガマンしながらしっかりとボール球に手を出さずガマンできた」と、四球をもぎ取った宮﨑と柴田を評価。「嶺井も低めの難しい球にほんとに喰らいついた。決めるぞって気持ちよりなんとか繋いでってところで喰らいついたと思います」と決勝打の嶺井を賛えた。
守りでは6回、90球を越えた大貫が一死一・二塁のピンチを招くと、DeNAベンチは平田真吾に交代を決断。牽制悪送球と不運なヒットで1点を返されたが、なおも続く一・三塁のピンチでは矢野雅哉が仕掛けてきた初球のセーフティスクイズを高めの直球でファウル。3球目のスクイズを低めのフォークで空振りさせ、三塁走者を挟殺しピンチを脱した。
指揮官は「(大貫は)ブルペンからあまり調子も良くないと聞いていたし、球も浮き始めた」と、平田へ継投した理由を説明。スクイズを決めさせなかったシーンに「そういうシチュエーションなので警戒もしていましたし、バッテリーでうまく攻められた。ベンチからのケアもしっかり出来ていたと思います。ミスもありましたけど、そのあと最少失点で切り抜けたことが大きかった」と、勝ちパターンで仕事をこなす平田への賛辞も忘れなかった。
流れをしっかりと引き寄せた三浦ベイスターズは、6回に宮﨑のソロ、8回にはソトの3ランが飛び出し快勝。終盤3イニングは伊勢大夢、エドウィン・エスコバー、入江大生が無失点リリーフで試合を締めくくった。
「野手も投手陣も全員ですよ。選手、ファンの方も全員で戦えていると思います」と言葉に力を込めた指揮官。昨年のスローガン“横浜一心”を彷彿とさせる勝ち方は、勢いだけではない強さを感じさせた。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)
<18回戦・横浜>
必ず誰かがカバーする。チームが“一心”となった戦いで鯉を料理し、横浜スタジアムでの連勝を15に伸ばした。また、同日の他球場では首位ヤクルトが中日にサヨナラ負け。首位との差は「5」に縮まった。
強いチームの象徴のようなゲームだった。4番・牧秀悟が2回に7月14日以来となる18号ソロで先制するも、4回には本調子ではない大貫晋一が長打2本で逆転を許してしまい。それでも直後の攻撃と、6回のピンチでリードを守った場面にベイスターズの強さの本質を見た。
4回裏、先頭の佐野恵太が二塁打で口火を切った。期待の牧が三振に倒れるも、宮﨑敏郎はしっかりと四球を選びチャンス拡大。ここで2連連発のネフタリ・ソトが空振り三振で二死となるが、続く柴田竜拓も低めのボールの誘いに乗らずに四球で満塁とすると、嶺井博希が「追い込まれていましたが必死に食らいついていきました」と、値千金の走者一掃適時二塁打を放ち逆転に成功した。
三浦監督は鮮やかな逆転シーンについて、「誰かがダメだった場合に、次はオレが繋いでやるってところで、決めたいところをガマンしながらしっかりとボール球に手を出さずガマンできた」と、四球をもぎ取った宮﨑と柴田を評価。「嶺井も低めの難しい球にほんとに喰らいついた。決めるぞって気持ちよりなんとか繋いでってところで喰らいついたと思います」と決勝打の嶺井を賛えた。
守りでは6回、90球を越えた大貫が一死一・二塁のピンチを招くと、DeNAベンチは平田真吾に交代を決断。牽制悪送球と不運なヒットで1点を返されたが、なおも続く一・三塁のピンチでは矢野雅哉が仕掛けてきた初球のセーフティスクイズを高めの直球でファウル。3球目のスクイズを低めのフォークで空振りさせ、三塁走者を挟殺しピンチを脱した。
指揮官は「(大貫は)ブルペンからあまり調子も良くないと聞いていたし、球も浮き始めた」と、平田へ継投した理由を説明。スクイズを決めさせなかったシーンに「そういうシチュエーションなので警戒もしていましたし、バッテリーでうまく攻められた。ベンチからのケアもしっかり出来ていたと思います。ミスもありましたけど、そのあと最少失点で切り抜けたことが大きかった」と、勝ちパターンで仕事をこなす平田への賛辞も忘れなかった。
流れをしっかりと引き寄せた三浦ベイスターズは、6回に宮﨑のソロ、8回にはソトの3ランが飛び出し快勝。終盤3イニングは伊勢大夢、エドウィン・エスコバー、入江大生が無失点リリーフで試合を締めくくった。
「野手も投手陣も全員ですよ。選手、ファンの方も全員で戦えていると思います」と言葉に力を込めた指揮官。昨年のスローガン“横浜一心”を彷彿とさせる勝ち方は、勢いだけではない強さを感じさせた。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)