決勝打後に光ったリード「あれはなかなかできない」

　DeNAは今季初の5連勝で、球団記録を更新する本拠地16連勝。最大4点差を追いつかれたが、8回に代打・伊藤光が値千金の決勝タイムリーを放ち、雨中の大激戦を制した。

　20日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、数ある選択肢の中から伊藤を代打起用した三浦大輔監督の采配と、それに応えた打撃への賛辞が送られたが、現役時代に捕手として活躍した解説者の大矢明彦さんは、直後の9回表一死三塁のピンチで見せた強気なリードに唸った。

　1点リードで迎えた9回表は、一死から代打・中村健人に内野安打で出塁を許し、代走・曽根海成に二盗を決められ、さらに送球が逸れる間に進塁を許す苦しい展開。

　一死三塁。前進守備の内野の頭上を超えられれば同点覚悟の場面で、山﨑康晃と伊藤のバッテリーは堂林翔太に対して内角ストレートで勝負を挑み、結果的に三塁ゴロで本塁タッチアウト。攻めの姿勢で最終盤のピンチを切り抜けた。

　大矢さんは「あれはなかなかできない。ヒットも良かったけど、あの1球がすごいと思った」と、伊藤が大ピンチで見せた強気なリードを称賛。

　「打たれないようにと思うと、絶対にフォークいっちゃう。球種に頼って『フォークで打たれたら仕方ない』っていくのがマイナス思考のキャッチャー。攻めのインサイドの真っ直ぐはなかなかいけない。あれは凄かった」と“決勝打よりも光った1球”を称えていた。

☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』