「飯が食えるボール」
巨人はホームで中日に敗れ、このカード1勝1敗。
24日の試合は高卒3年目左腕の井上温大がプロ初先発。4回1/3を投げて被安打8、与四球が1。3失点(自責は1)という内容で、プロ初黒星を喫した。
初先発の初球を岡林勇希に弾き返され、いきなり走者を背負う展開となると、溝脇隼人にも安打を浴びて無死一・二塁。さらにパスボールで走者が進み、阿部寿樹にはライトへ運ばれる適時打。3連打でいきなり1点を失った。
ダヤン・ビシエドは三振でようやく一死を奪うも、一塁牽制で相手走者を誘い出しての挟殺プレーにミスが出て、労せずして相手に1点を献上。さらに一死三塁とピンチが拡がったが、平田良介を空振り三振、石橋康太を二飛に斬ってなんとか2点で留めた。
3回に二死からピンチを招き、石橋の適時二塁打で3点目を失ったものの、この日は8安打を浴びながら3点でしのぐ力投。4回は三者連続三振をマークするなど、イニング数を上回る7奪三振を記録した。
24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた大矢明彦氏は「立ち上がりからミスが重なって、初回は何点取られるかな……という感じ。はっきり言ってかわいそうでしたね」とコメント。
同じく番組に出演した齊藤明雄氏も「それでも4回と1/3を92球。8安打を浴びながら自責点は1ですからね。私は自信を持って良いんじゃないかなと思います」と、21歳の奮闘を称えた。
また、齊藤氏が「低めに投げるスライダーはキレがありましたし、今後も良い投球をしてくれるんじゃないかなと」と語れば、大矢氏も「飯が食えるボールというかね。そういうものを持っている」とし、ともに“スライダー”に注目。高卒3年目左腕の今後が楽しみだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』