◆ 8回121球の熱投で11奪三振
巨人が本拠地で中日を下し、このカード2勝1敗で勝ち越し。
25日の試合は先発した戸郷翔征が8回まで121球の熱投で中日打線を1点で抑え、髙橋宏斗との投げ合いに勝利した。
若き右腕の投げ合いでロースコアの展開となったこの試合。巨人は4回裏に中田翔の犠飛で先制すると、5回に守備の乱れから野選で1点を失い追いつかれたが、また直後の5回裏に投手の戸郷がセーフティスクイズを敢行。勝ち越しの1点をもぎ取る。
6回表は一死満塁のピンチを迎えたが、福田永将を空振り三振、土田龍空を左飛に仕留めて窮地を脱出。自ら叩き出した1点を守り、8回までを投げきる。
9回はルーキーの大勢が四球を出しながらも結果的に3人で締め、2-1で逃げ切り勝ち。戸郷は11勝目を挙げ、ハーラートップの青柳晃洋(阪神/12勝)に1差と迫っている。
25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した江本孟紀氏は、戸郷の快投を称えつつ、最多勝の可能性についても「チャンスある」と断言。
投球イニングも規定間近の139で、奪三振123はリーグ最多。それでいて防御率2.78をマークする右腕に「安定してきましたよね。きょうも8回まで投げましたけど、行こうと思えばまだ行けるという雰囲気があった」と、その成長ぶりを認める。
タイトルレースとなれば、あとは相手との兼ね合い。江本氏は「逆に青柳が連敗していますからね。立ち直れるとは思いますが、(タイトル争いとしては)面白くなってきましたよね」とコメント。
逆転があるのか、はたまた第3の刺客が現れるのか。順位争いと同様に、ここからは個人成績の争いからも目が離せない。