「三冠王はかなり近いと思います」
26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に生出演した“平成唯一の三冠王”松中信彦さんが、ヤクルト・村上宗隆の三冠王獲得の可能性ついて言及した。
村上は両軍スコアレスで迎えた6回、2番・山崎晃大朗と山田哲人が連打で一・二塁のチャンスを作ると、相手の先発・大貫晋一の甘く入ってきた変化球を一閃。弾丸ライナーの46号先制3ランを右翼席に叩き込んだ。史上179人目の通算150本塁打に到達する節目の一発。22歳6カ月での150号達成は、清原和博が記録した22歳11カ月を超える史上最年少記録で、松井秀喜と王貞治の24歳1カ月をも上回る快挙となった。
さらに7回には二死無走者で打席に入り、三上朋也の直球を右翼席へ。主砲の2本塁打4打点の活躍でヤクルトは首位攻防カード第1ラウンドに快勝した。
松中氏は「(1本目の打席は)甘い球を2度ミスショットしていましたが、打席の中で修正していた。真っすぐ系を待ちながら緩いボールでも対応しきれるのはさすがです。そして、打ってほしいときに打てるというのがホントにすごいですよね」と絶賛。
また、三冠王の可能性については「カギになるのは5番バッターがいかに調子を上げていけるかだと思います」と指摘。「5番が調子が良ければ勝負してくれますし、ちょっと調子を落とすとどんどん歩かされる状況になると思いますので。僕自身も三冠王を獲ったときも後ろに城島君がいたのでやっぱり勝負してくれるんですよね」と、自身の経験をふまえて語り、「(三冠王は)かなり近いと思います。ホームランと打点はほぼ決まりなのであとは打率だけだと思いますね」と太鼓判を押した。
打率については、現在、村上(.328)、中日・大島洋平(.323)、DeNA・佐野恵太(.320)との三つ巴の争いを展開中。松中氏は「中日の大島君は固め打ちができるので不気味な存在になってきたと思いますね。打席数が少ないのですぐ打率も上がりますので」と、この日の1軍復帰試合で2安打を放った大島を挙げて展望を語った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』