◆ 8月は月間防御率1.65の安定感
阪神が敵地で中日に5-1で快勝。先発した藤浪晋太郎は7回1失点の好投で、今季2勝目(2敗)を挙げた。
なお、藤浪が最後に中日から白星を挙げたのが、2018年9月29日のこと。4年ぶり、1428日ぶりの竜倒となった。
初回からいきなり3点の援護をもらった右腕は、一死から大島洋平に二塁打を浴び、二死後に四球で一・二塁としたものの、後続を斬ってピンチ脱出。これで勢いに乗る。
3回に一死一・二塁から阿部寿樹に適時打を浴びたが、ダヤン・ビシエドは二ゴロに仕留めて併殺。最少失点でしのいでみせる。
7回も土田龍空を内野安打で出したが、最後は三好大倫をストレート3球で見逃し三振に斬ってガッツポーズ。7回1失点の好投で役目を終えた。
この日は7回・101球、被安打が5、与四球は2つ。7奪三振で1失点の好投。これで自身3戦連続の「7回1失点」と、8月は4試合の先発で2勝1敗、月間防御率1.65と安定感抜群の投球が光った。
27日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した阿波野秀幸氏は、「藤浪という投手は、相手に合わせる必要がない投手なんですよね」と解説。「ストレートに強い打者だから変化球を多くするとか、その逆も。それよりも、自分の投球をいかにストライクゾーンに集めていくかが大事」とし、「ここ数試合はそれができている」と好調の要因を挙げた。
つづけて、課題である制球面にも触れながら、「この日も四球は2つ。上手く立ち上がることができれば、こういう結果が出るのも当然かなと」とし、力を出し切れば毎回これだけの投球ができる投手だと強調。勝負の最終盤を前に、頼りになる男が先発ローテーションに帰ってきた。