8回途中で降板も1失点の好投
西武は本拠地で日本ハムを下し、再びリーグ単独首位に浮上。
30日の試合はエース・髙橋光成が8回途中1失点の好投。上沢直之に投げ勝ち、今季9勝目(7敗)を挙げた。
立ち上がりは2本の安打と四球で一死満塁の大ピンチを招くも、上川畑大悟のエンドランは三邪飛となり、飛び出した走者も戻り切れずにラッキーなゲッツー。無失点で切り抜ける。
2回は三者凡退で切ったが、3回も3連打で満塁のピンチ。それでも、難敵・近藤健介を4-6-3の併殺に仕留め、失点はその間の1点だけ。苦しんだ序盤を1失点で切り抜けた。
すると、4回以降は別人のような安定した投球を展開。7回に一死から連打を浴びるも、佐藤龍世を遊ゴロ併殺に仕留めてここも無失点。7回を投げきる。
この時点で球数は103球まで進んでいたが、エースはそのまま続投。しかし、一死を奪って打順が1番に戻るところで、辻発彦監督が登場。投手交代を告げると、背番号13は悔しそうな表情をあらわにしてマウンドから降りた。
それでも、後を受けた公文克彦が2つのアウトをしっかりと奪い、9回は増田達至が四球を2つ与えながらも無失点で切り抜けて逃げ切り成功。西武が2連勝で単独首位に返り咲いた。
30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した真中満氏は、この日のエースの投球について「立ち上がりは苦しんでいましたが、序盤のピンチを1点でしのいだのが大きかった。4回以降は自分のペースでしっかりと投げられていた」とコメント。
降板のシーンに関しても「とても悔しそうな表情でしたけど、なんとか勝ちがついたのでね。気持ちを切り替えて、次は10勝目に向けて頑張ってくれるかなと」と語り、今回の悔しさを次回に生かしてほしいと語る。
同じく番組に出演した斎藤雅樹氏も、「粘り強く投げていましたね」と好投を称えつつ、「8回の交代のところも、良いじゃないですか。今はなかなか嫌がる投手も少なくなりましたから。最後まで投げるんだというエースらしい気迫。僕は好きですね」とした。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』