ベンチの新庄監督 (C) Kyodo News

◆ 序盤から動いたBIGBOSS

 日本ハムは敵地で西武に敗れ、両リーグ最速の70敗到達。

 今季は45勝70敗3分で残りが25試合。勝ち越してシーズンを終えることはできなくなった。

 30日の試合では、序盤で印象的な采配があった。

 まず1回表、一死から安打2本と四球で満塁のチャンスを作り、打席には5番の上川畑大悟。初球は内角へのストレートだったが、ここで三塁走者と二塁走者がスタート。上川畑は窮屈そうにバットを出すも、ふらふらと舞い上がった打球はファウルゾーンで三塁手がキャッチ。飛び出した二塁走者が戻れず、一瞬でチャンスが潰えてしまった。

 その後、0-0で迎えた2回裏。今度は守備のシーンだ。先発・上沢直之が二死から栗山巧に二塁打を浴びると、つづく鈴木将平の弾き返した打球はレフトの後方へ。打った瞬間は頭上を越えるかどうか……という打球だったが、日本ハムの外野陣は前進守備を強いていたため、悠々と越えて適時二塁打に。先制点を奪われてしまった。

 30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説陣も、BIGBOSSの采配が話題に。MCの大久保博元氏は「奇策ですよね。この勇気はなかなかない。このサインが出せるのは巨人・原監督くらいかなと思います」という思い切った采配だったとコメント。

 真中満氏はまずエンドランについて、「上沢と髙橋光成の投げ合いだったので、どうしても序盤に1点が欲しかったんだと思います」とし、前進守備についても「終盤なら前進守備もあるかなと思うんですが、序盤からというのはなかなかない。やっぱり投手戦を見越して、どうしても1点を防ぎたいという想いが強いなと」と言及。1点勝負という試合展開を読んだうえでの積極策だったと解説した。

 また、大久保氏は「チームに意識付けをしたかったというのもあると思う。こういう時は1点もあげないぞと。投手はゴロを打たせて、守り切るんだぞという」とも。

 ひとつの勝ち負けが大きな意味を持つ終盤戦で、好投手同士の投げ合い。お互いが1点の重みを意識する中でのひりつく戦いで求められることは何か……。

 今回は作戦としては裏目に出てしまったが、この経験がチームにとって大きな糧となるはずだ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

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