昨季までと違う“本気度”
DeNAがホームで中日に3連勝。
先週のヤクルト相手に喫した3連敗の悪夢を払拭する快勝劇で、試合がなかった首位との差を「6」とした。
1日のゲームは試合中に強い雨が降り続き、2回には一時中断。中止もチラつく雨量の中、スタンドで待っていたファンのために打線が奮起する。
0-0の3回に桑原将志が2ランを放って先制に成功すると、4回には伊藤光の適時二塁打で加点。6回にもネフタリ・ソトが適時打を放ち、中盤で効果的に得点を重ねていく。
さらに7回には佐野恵太と牧秀悟が連続適時打。8回にも桑原にこの日3打点目となる適時二塁打が飛び出してダメ押し。7-0で快勝した。
1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した井端弘和氏は、DeNAの強さを感じるひと幕として「7回の攻撃」を挙げる。
4-0とリードで迎えた7回裏。先頭の関根大気が二塁打を放ってチャンスを作ると、この日本塁打を放っている桑原がバント。一死三塁とすると、代打のタイラー・オースティンが四球で歩き、一・三塁から佐野が適時打。さらに一・三塁から牧にも適時打と、着実にリードを拡大していった。
井端氏は「今年のDeNAはきっちりと送って走者を進めていくという攻撃が目立つ」と近年との違いについて語り、「この場面も4-0でしたから、今までであればそのまま打って大量点を取ろうとして、そこで取り切れずに終盤でじわじわ追い上げられるということもあったと思う。そんな場面で、今年は迷わず走者を進めて追加点を取りに行くんですよね」と、徹底した攻めの姿勢に言及。
「仮に点が取れなくても、相手にとっては非常に嫌なんですよね。毎回得点圏に走者を進められるというのはプレッシャーになる」と付け加え、相手の戦意を削っていくことにつながると強調。「今年は非常に良い攻撃をしているなと思いますね」と、DeNAの強さを感じたシーンを詳しく解説した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』