ヤクルトの残り試合は「22」
ヤクルトはホームで中日に連敗。カード負け越しとなり、優勝マジックの再点灯は持ち越しとなった。
それでも、4日の試合では主砲・村上宗隆が髙橋宏斗から意地の一発。2002年の松井秀喜氏を超えるシーズン51本目の本塁打を放った。
1-6とビハインドで迎えた6回裏。先頭の山崎晃大朗が四球をもぎ取って出塁すると、山田哲人が空振り三振に倒れて一死一塁で村上が打席へ。
1ボールからの2球目、外のスプリットを逆らわずに打ち返すと、村上は打った瞬間に確信。打球はバックスクリーン左に突き刺さる2ランとなった。
打たれた髙橋も思わず苦笑いを浮かべる驚愕の一撃。シーズン51本塁打は歴代8位タイの記録で、日本選手によるシーズン51本塁打は1985年に52本塁打を放った落合博満氏(ロッテ)以来、実に37年ぶりのことだという。
4日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説陣も、止まらない令和の怪童の進撃に興味津々。
谷沢健一氏は「ヤクルトは残り22試合。ここまで120試合に出場して51発だから、2.35試合に1本のペースですよね。単純計算であと9本打てる。ということは60本ですよ」とし、「バレンティン超えも見えてきますよね」と新記録樹立にも期待を寄せる。
この日の打撃についても、「チームは敗れてしまいましたけど、三振した後の打席でやり返す姿勢ですよね。1打席、1球たりとも無駄にしないぞと。どの球に対しても打ちに行く形を崩していない。これは相手は怖いですよ」と、22歳が放つ“怖さ”にも言及した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』
本塁打・シーズン記録
1位 60本 バレンティン(ヤクルト/2013年)
2位 55本 王 貞治(巨人/1964年)
2位 55本 ローズ (近鉄/2001年)
2位 55本 カブレラ(西武/2002年)
5位 54本 バース (阪神/1985年)
6位 52本 野村克也(南海/1963年)
6位 52本 落合博満(ロッテ/1985年)
8位 51本 小鶴 誠(松竹/1950年)
8位 51本 王 貞治(巨人/1973年)
8位 51本 ローズ (近鉄/2003年)
8位 51本 村上宗隆(ヤクルト/2022年)