対ヤクルトは3戦3勝
中日は敵地でヤクルトに連勝。カード勝ち越しを決めた。
4日の試合は髙橋宏斗が6回途中4安打で10奪三振の好投。村上宗隆に一発は浴びたものの、今季5勝目をゲット。これで今季のヤクルト戦は3戦3勝となっている。
好投を続けながらなかなか白星がついてこなかった高卒2年目右腕だが、この日も序盤から安定した投球を披露。4回に無死一塁から山田哲人に適時二塁打を浴びたものの、なおも無死二塁のピンチで村上に真っ向勝負を挑み、高めの151キロで空振りの三振。最少失点でしのいだ。
6-1とリードが広がった6回裏、山崎晃大朗をフルカウントから歩かせ、4回と同じような形に。つづく山田はスプリットで空振り三振に仕留めたものの、村上には1ボールから外に投じたスプリットを完璧に弾き返され、打球はバックスクリーン左に着弾。若き右腕は思わずマウンド上で苦笑いを浮かべた。
ここで中日ベンチは交代を決断。5回1/3とイニング途中でマウンドを降りることになったが、打者22人に対して被安打4に与四球が2、三振を10個奪って3失点と先発としての役割を果たした。
4日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した谷沢健一氏は、この日の髙橋の投球について「10個の三振を奪っているんですが、内容が良いですよね」とコメント。「空振りを奪ったスプリット、落ちるボールが目立つんですが、ストレートの速さが増してきている。力強いストレートとスプリットを良いコンビネーションで投げていましたね」と語り、パワーアップしたストレートが落ちる球にも好影響を与えていると解説した。
「きょうで5勝目なんですが、もっともっと勝てる投手」と、中日のレジェンドも手放しで称賛する若き逸材。最後は「来季はエースになりますから。見ていてくださいよ」と、さらなる飛躍に太鼓判を押した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』