DeNAとの首位攻防3連戦で計4発
日本野球機構(NPB)は7日、8月度の『大樹生命月間MVP賞』を発表し、セ・リーグの打者部門では3カ月連続でヤクルトの村上宗隆選手(22)が受賞した。
8月は23試合で打率.440、12本塁打、25打点という成績を残し、「素直に嬉しかったですし、8月もしっかりとした成績を残せて良かった」という村上。
横浜スタジアムでの2位DeNAとの3連戦では、4番としての力を存分に発揮した。8月26日には史上最年少での通算150号本塁打も達成。3試合で計4発を放ち、大事な首位攻防戦3連勝に大きく貢献した。
「しっかりと良かったときも悪かったときも切り替えて試合に臨めています」という村上は、1打席での切り替えや試行錯誤をしながら、9月に入ってもチームを引っ張り続ける。
9月6日の阪神戦(甲子園)では2試合連発となる52号ソロをバックスクリーン左へ叩き込み、1963年の野村克也氏(南海)、1985年の落合博満氏(ロッテ)のシーズン本塁打記録に並んだ。
ヤクルトの黄金時代を築いた名将でもある野村氏と肩を並べるアーチに「偉大な野村克也さんと本塁打数が並ぶことができて光栄です」とコメント。日本選手最多記録となる王貞治の55本にもあと3本となった。
また、この日の試合で打率.341、52本、127打点となった村上。史上最年少での三冠王へ向けて「獲れるように頑張ります」と意気込む。
そして、偉業とともに目指す先にはリーグ連覇がある。「もちろん優勝したいですし、そこに向けて頑張りたいと思います」。歴史を塗り替える22歳は、チームの勝利のために打ち続ける。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)