2022.09.09 18:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 9 | 終了 | 2 | 阪神タイガース |
横浜 |
○ DeNA 9 - 2 阪神 ●
<23回戦・横浜>
横浜では強い。ロードで1勝5敗と苦しんだ三浦ベイスターズだが、ホームの横浜スタジアムでは水を得た魚のように躍動。3位に付ける阪神に快勝した。
初回に2点を先制され、打線は3回まで藤浪晋太郎の前にきりきり舞い。一方、3カ月ぶりに先発した上茶谷大河は、3回まで毎回スコアリングポジションにランナーを進められる嫌な展開だったが、中盤のワンプレーが流れを変えた。
4回先頭の佐藤輝明を四球で歩かせ、続く木浪聖也の場面で阪神ベンチはヒットエンドランを選択。しかし上茶谷の外角に外れるショートに木浪のバットは空を切り、スタートを切っていた佐藤輝は盗塁死。この回をピンチの芽を摘み打者3人で切り抜けた。
すると、その直後の4回裏に4番・牧秀悟がレフトへ豪快な24号ソロを放ち反撃開始。立ち直った上茶谷は5回を三者凡退に抑えリズムを作ると、5回裏は先頭の楠本泰史が中安打で口火を切り、伊藤光のラッキーな内野安打でチャンスを広げ、森敬斗は見事に送りバントを決め押せ押せムードに。
勝負どころと睨んだ三浦大輔監督は“代打の切り札”タイラー・オースティンを打席に送ると、雰囲気に飲まれたのか藤浪が2度の暴投で労せずに逆転成功。その後もダブルスチールを決めるなど攻撃の手を緩めず、四球と4連打で一挙7点のビッグイニングを作り、勝利を決定づけた。
ヒーローの牧は「ここに帰ってきたら負けていても追い越せる雰囲気があります」とし、「ファンの方もいい雰囲気を作ってくれるので、選手は声援に乗っていくだけ」とファンとの共闘で高みを目指すことを誓った。
試合後、三浦監督は5回2失点で3勝目を掴んだ上茶谷について「良くなかったですね」としながらも、「久々の先発で緊張も力みもあって、立ち上がりパンパンやられましたけど、そのあと(伊藤)光も難しいリードだと思うんですけど、ほんとに我慢しながら、2回以降点を与えなかったことは良かったと思います。悪いなりにも踏ん張ったことで、本人にも勝ちが付いた」と及第点の評価を下した。
4回に佐藤輝の盗塁を阻んだ場面は「守りの方でも走られたあとしっかり刺してくれました」と評価し、「リードされた中でも踏ん張って、牧のホームランで一気にガラッと雰囲気も変わりました。流れを呼び込んでくれたと思います。その後の点を取ったあとの5回、上茶谷もピシって行けたことも、チームにとってもベンチにとってもいい流れを呼び込んでくれたと思います」と、一連の“流れ”を掴みきり手離さなかったナインを称えた。
「いい形で今日勝ったんでね、明日もう1試合ありますし、選手たちは集中して戦っているので、また明日ホームでつなげていけるようにしていきたいと思います」と気を引き締めていた指揮官。12の勝ち越しを誇る得意の横浜スタジアムで、再び息を吹き返す。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)
<23回戦・横浜>
横浜では強い。ロードで1勝5敗と苦しんだ三浦ベイスターズだが、ホームの横浜スタジアムでは水を得た魚のように躍動。3位に付ける阪神に快勝した。
初回に2点を先制され、打線は3回まで藤浪晋太郎の前にきりきり舞い。一方、3カ月ぶりに先発した上茶谷大河は、3回まで毎回スコアリングポジションにランナーを進められる嫌な展開だったが、中盤のワンプレーが流れを変えた。
4回先頭の佐藤輝明を四球で歩かせ、続く木浪聖也の場面で阪神ベンチはヒットエンドランを選択。しかし上茶谷の外角に外れるショートに木浪のバットは空を切り、スタートを切っていた佐藤輝は盗塁死。この回をピンチの芽を摘み打者3人で切り抜けた。
すると、その直後の4回裏に4番・牧秀悟がレフトへ豪快な24号ソロを放ち反撃開始。立ち直った上茶谷は5回を三者凡退に抑えリズムを作ると、5回裏は先頭の楠本泰史が中安打で口火を切り、伊藤光のラッキーな内野安打でチャンスを広げ、森敬斗は見事に送りバントを決め押せ押せムードに。
勝負どころと睨んだ三浦大輔監督は“代打の切り札”タイラー・オースティンを打席に送ると、雰囲気に飲まれたのか藤浪が2度の暴投で労せずに逆転成功。その後もダブルスチールを決めるなど攻撃の手を緩めず、四球と4連打で一挙7点のビッグイニングを作り、勝利を決定づけた。
ヒーローの牧は「ここに帰ってきたら負けていても追い越せる雰囲気があります」とし、「ファンの方もいい雰囲気を作ってくれるので、選手は声援に乗っていくだけ」とファンとの共闘で高みを目指すことを誓った。
指揮官「守りも良かった」
試合後、三浦監督は5回2失点で3勝目を掴んだ上茶谷について「良くなかったですね」としながらも、「久々の先発で緊張も力みもあって、立ち上がりパンパンやられましたけど、そのあと(伊藤)光も難しいリードだと思うんですけど、ほんとに我慢しながら、2回以降点を与えなかったことは良かったと思います。悪いなりにも踏ん張ったことで、本人にも勝ちが付いた」と及第点の評価を下した。
4回に佐藤輝の盗塁を阻んだ場面は「守りの方でも走られたあとしっかり刺してくれました」と評価し、「リードされた中でも踏ん張って、牧のホームランで一気にガラッと雰囲気も変わりました。流れを呼び込んでくれたと思います。その後の点を取ったあとの5回、上茶谷もピシって行けたことも、チームにとってもベンチにとってもいい流れを呼び込んでくれたと思います」と、一連の“流れ”を掴みきり手離さなかったナインを称えた。
「いい形で今日勝ったんでね、明日もう1試合ありますし、選手たちは集中して戦っているので、また明日ホームでつなげていけるようにしていきたいと思います」と気を引き締めていた指揮官。12の勝ち越しを誇る得意の横浜スタジアムで、再び息を吹き返す。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)