2022.09.10 14:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 7 | 終了 | 0 | 阪神タイガース |
横浜 |
○ DeNA 7 - 0 阪神 ●
<24回戦・横浜>
勢いが違う。ここまで9勝23敗と大の苦手としているデーゲームでも快勝。勢いを取り戻したDeNAは3位につける阪神に連勝し、2位の座をしっかりとキープした。
ゲームの流れを引き寄せたのは、昨日からネフタリ・ソトに代わって「6番」に入った楠本泰史の働きだった。
1点リードで迎えた3回、阪神のドラフト1位右腕・森木大智に対し、先頭の桑原将志が右翼線二塁打で出塁すると、2番の関根大気は落ち着いて四球を選び、3番・佐野恵太の一ゴロで一死二・三塁とチャンス拡大。先制打を放っていた牧秀悟は空振り三振に倒れたが、続く宮﨑敏郎はボール2となったところで申告敬遠。二死満塁のチャンスで打席に入った楠本が内角速球を右翼線へ弾き返し2点を追加した。
阪神が1失点覚悟の守備隊形を敷いてきたなか4番・牧が三振に倒れ、流れがどちらに転んでもおかしくない状況での楠本のタイムリー。直後に敵失でも加点し一挙4得点と、DeNAにとっては楠本の適時打がチームを勢いづける貴重な一打となった。
先発の石田健大は序盤の大量リードにも助けられ、2回以外は危なげないピッチングで6回を無失点。後を継いだ入江大生、エドウィン・エスコバー、中川虎大も得点を許さず、完封リレーで試合を締めくくった。
1安打2四球2得点の活躍でチームの勝利に貢献した楠本は、2回の好機で前打者の宮﨑が勝負を避けられることも想定内だったようで、「宮﨑さんと自分だったら、自分のほうが打ち取れるという計算での申告敬遠だったと思うので、絶対跳ね返してやる」と心を燃やして打席へ。
ボール先行のカウントになり、「一番速いボールに合わせて行こうと思っていたので、迷わずにストレートのタイミングで足を上げていきました」と、ドンピシャの読みで若虎を打ち砕いた。
今季は怪我や新型コロナ感染による離脱もあり、6~7月は月間打率0割台と苦しんだが、7月28日のファーム巨人戦で3安打を放ち「感覚が戻ってきた。それを変えずにやり抜いている」と復調。前日の同カードから6番に入り連日結果を出している。
「自分は色気を出して野球をやってしまうとうまく行かないタイプ。本当に前のバッターの人たちが素晴らしいバッターばかりなので、流れを止めないように後ろにつなぐだけしか考えていないです。自分ができることを一生懸命やるだけです」と謙虚に全力プレーを続けていくと誓った。
楠本について、三浦大輔監督は「背中を見て分かりました。『よし』っていう。自分の前で申告敬遠され、ベンチから背中を見ていましたけど、気合が入っているのが分かりました」と適時打直前の場面を振り返り、「初球思い切ったスイングで空振りした後、冷静になれたのが大きかった。あのままムキになってガッついていると(相手の)思うツボ。冷静になれたというのが良い結果につながったと思います」と打席での姿勢も評価した。
11日からは首位・ヤクルトをホームに迎えて2連戦。指揮官は「上を見てやっていますから。可能性がありますからそこを目指してやっています。勢いを付けて明日の戦いに臨めます」と前を向いた。
直近2試合は攻撃のバリエーションを増やした純国産打線で結果を出した三浦ベイスターズ。前回対戦で3タテを食らったツバメに借りを返してみせる。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)
<24回戦・横浜>
勢いが違う。ここまで9勝23敗と大の苦手としているデーゲームでも快勝。勢いを取り戻したDeNAは3位につける阪神に連勝し、2位の座をしっかりとキープした。
ゲームの流れを引き寄せたのは、昨日からネフタリ・ソトに代わって「6番」に入った楠本泰史の働きだった。
1点リードで迎えた3回、阪神のドラフト1位右腕・森木大智に対し、先頭の桑原将志が右翼線二塁打で出塁すると、2番の関根大気は落ち着いて四球を選び、3番・佐野恵太の一ゴロで一死二・三塁とチャンス拡大。先制打を放っていた牧秀悟は空振り三振に倒れたが、続く宮﨑敏郎はボール2となったところで申告敬遠。二死満塁のチャンスで打席に入った楠本が内角速球を右翼線へ弾き返し2点を追加した。
阪神が1失点覚悟の守備隊形を敷いてきたなか4番・牧が三振に倒れ、流れがどちらに転んでもおかしくない状況での楠本のタイムリー。直後に敵失でも加点し一挙4得点と、DeNAにとっては楠本の適時打がチームを勢いづける貴重な一打となった。
先発の石田健大は序盤の大量リードにも助けられ、2回以外は危なげないピッチングで6回を無失点。後を継いだ入江大生、エドウィン・エスコバー、中川虎大も得点を許さず、完封リレーで試合を締めくくった。
宮﨑敬遠に燃えた「絶対跳ね返してやる」
1安打2四球2得点の活躍でチームの勝利に貢献した楠本は、2回の好機で前打者の宮﨑が勝負を避けられることも想定内だったようで、「宮﨑さんと自分だったら、自分のほうが打ち取れるという計算での申告敬遠だったと思うので、絶対跳ね返してやる」と心を燃やして打席へ。
ボール先行のカウントになり、「一番速いボールに合わせて行こうと思っていたので、迷わずにストレートのタイミングで足を上げていきました」と、ドンピシャの読みで若虎を打ち砕いた。
今季は怪我や新型コロナ感染による離脱もあり、6~7月は月間打率0割台と苦しんだが、7月28日のファーム巨人戦で3安打を放ち「感覚が戻ってきた。それを変えずにやり抜いている」と復調。前日の同カードから6番に入り連日結果を出している。
「自分は色気を出して野球をやってしまうとうまく行かないタイプ。本当に前のバッターの人たちが素晴らしいバッターばかりなので、流れを止めないように後ろにつなぐだけしか考えていないです。自分ができることを一生懸命やるだけです」と謙虚に全力プレーを続けていくと誓った。
指揮官「背中を見て分かりました」
楠本について、三浦大輔監督は「背中を見て分かりました。『よし』っていう。自分の前で申告敬遠され、ベンチから背中を見ていましたけど、気合が入っているのが分かりました」と適時打直前の場面を振り返り、「初球思い切ったスイングで空振りした後、冷静になれたのが大きかった。あのままムキになってガッついていると(相手の)思うツボ。冷静になれたというのが良い結果につながったと思います」と打席での姿勢も評価した。
11日からは首位・ヤクルトをホームに迎えて2連戦。指揮官は「上を見てやっていますから。可能性がありますからそこを目指してやっています。勢いを付けて明日の戦いに臨めます」と前を向いた。
直近2試合は攻撃のバリエーションを増やした純国産打線で結果を出した三浦ベイスターズ。前回対戦で3タテを食らったツバメに借りを返してみせる。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)