降板後も「3番・指名打者」として出場継続
エンゼルスの大谷翔平選手(28)が10日(日本時間11日)、敵地ミニッツメイド・パークでのアストロズ戦に「3番・投手」で先発出場。渡米後自己最速の101.4マイル(約163.2キロ)を計測するなど5回1失点で12勝目の権利を得たが、6回裏に備えた投球練習中に異変を訴えマウンドを降りた。
1点のリードをもらい初回のマウンドに上がった大谷。先頭のアルテューベに左前打を許すと、続くグリエルへの2球目が暴投となり無死二塁のピンチを招いた。グリエルには右前打を許すと、右翼・ウォードの捕球ミスが重なり二走・アルテューベが生還。打者ふたりであっさりと追いつかれてしまったが、なおも無死一、二塁だったピンチは無失点で切り抜けた。
トラウトの34号3ランなどで4点リードに変わった2回以降は安定投球。スライダーとツーシームを軸にした投球でアウトを重ね、3回は二死二、三塁のピンチで5番・タッカーを渡米後自己最速の163.2キロの直球で空振り三振に仕留めた。
5回を最少失点で凌ぎ5点リードの6回もマウンドへ向かったが、投球練習中に右手指先を気にする素振りを見せ、監督代行らと状態を確認したあとマウンドを降りた。降板後も「3番・指名打者」としてラインナップに残り出場は継続。打席では初回、左中間への大飛球を放つも34号弾とはならず中飛。7回まで4打数無安打となっている。
投手としては5回79球、6安打1失点、7奪三振2四球の内容で降板し、防御率は2.55。これで今季の投球回は141イニングとなり、規定投球回到達へ、今後予定されている3登板で1試合平均7イニングが必要となった。打者として規定打席はすでに到達済み。史上初の投手と打者の「ダブル規定到達」へ、右手指の状態が気がかりだ。