0-4から粘りを見せるも…
オリックスは11日、本拠地でソフトバンクに3-4で敗戦。
前日に単独首位に躍り出たが、1ゲーム差の2位・ソフトバンクに敗れ、さらに同じく1ゲーム差だった3位・西武も勝利したため、再び3位に後退となった。
先発した山﨑福也は初回、一死一・二塁の場面で柳田悠岐に技ありの18号3ランを浴びていきなりの3失点。3回には先頭・三森大貴に右翼へ7号ソロを叩き込まれた。
その後、4回に先頭の中村晃に安打を浴びたところでベンチが交代を決断。左腕は「大事なゲームのマウンドを任せてもらったのに、役割を果たすことができず申し訳ないです」と悔しさをにじませた。
中盤以降は中継ぎ陣が無失点でつなぐ中、打線は6回にようやく相手エース・千賀滉大をとらえ、一死一・三塁からT-岡田が適時打。反撃の狼煙をあげると、相手の失策も絡んでこの回2点を返す。
8回には3番手の藤井皓哉に対し、守備のミスにも乗じて二死満塁とすると、代打・頓宮裕真が起用に応える適時打。ついに1点差と迫る。
しかし、9回はリバン・モイネロから吉田正尚が安打で出るも、後続が倒れて万事休す。あと一歩のところで追いつくことはできず、3-4で敗戦。首位の座を明け渡した。
来週ソフトバンクと再戦
試合後、中嶋監督は「粘ってほしかったですが、初回の3点は厳しいですよね」と重くのしかかった初回の失点を悔やみつつ、「一方的な展開になりそうなところを、つないであそこまで来たというのは力がついてきたのかなと」とし、粘り強い戦いぶりには手応えを口にした。
それでも、「欲を言ったら、ミスのところでしっかりと点を取って一気にというのがほしかった」と続け、押せ押せの場面で追いつき、追い越すことができなかった点を課題として挙げた。
首位の座は明け渡したものの、依然として上位3チームがゲーム差なしでひしめく大混戦模様。あす以降も戦いは続いて行く。
来週も当たることが予想される千賀についても「余裕を持たれたというのもありますし、いつもよりカットボールが多いというところもある。それは早くこちらの方が見極めていかないといけない」とし、来週の3連戦に向けて気を引き締める。
オリックスはあすから敵地で楽天と2連戦を戦い、1日の休みを挟んで15日からはホームで日本ハムと2連戦。
17日からのソフトバンクとの再戦を前に、まずはこの4試合をいかにして乗り切っていくか。連覇に向けて、負けられない戦いがつづく。
取材・文=どら増田