2022.09.13 18:00 | ||||
中日ドラゴンズ | 0 | 終了 | 1 | 横浜DeNAベイスターズ |
バンテリンドーム |
谷沢氏「これだけのピッチングをして敗れるとは…」
中日はホームでのDeNA戦に0-1で敗れ3連敗。先発の髙橋宏斗は7回1安打9三振の快投を見せたが、味方のフィルダースチョイスで献上した1点が決勝点に。高卒2年目の右腕は攻守にわたって援護に恵まれず、今季6敗目(5勝)を喫した。
中8日で先発した髙橋宏は、最速154キロを計時したストレートとスプリットのコンビネーションを軸に5回までパーフェクトピッチング。6回一死から森敬斗に四球で初めての走者を背負うも、後続を許さず6回までノーヒットピッチングの快投を見せた。
しかし、両軍スコアレスで迎えた7回、先頭の2番・関根大気にスプリットを拾われ初被安打となる右中間二塁打で出塁を許すと、ニゴロと申告敬遠で一死一・三塁のピンチ到来。ここで対峙した5番・宮﨑敏郎を三ゴロに打ち取ったかと思われたが、捕球した阿部寿樹がバックホームか二塁経由の併殺か迷い、結果的に本塁へ送球するもセーフ。併殺なら攻守交代というタイミングでの判断の遅れが命取りとなり、「三塁野選」の間に決勝点を献上した。
髙橋宏は先制を許した後のピンチを連続三振で切り抜けたが、この日は打線が初対戦のロバート・ガゼルマンの前に7回まで散発3安打と沈黙。牽制刺2度に走塁死3度と攻撃でも精彩を欠き、わずか1安打1得点のDeNAに完封星を許した。
13日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した谷沢健一さんは、投球の柱となるストレートとスプリットの精度および威力を絶賛しつつ、「これだけのピッチングをして敗れるとは…ちょっと納得いかないだろうな」と右腕を同情。「今年は(ここまで)5勝止まりだけど、きっと来シーズンは2ケタ勝てますよ」と3年目のさらなる飛躍に期待した。
また、同じく番組に出演した元中日投手コーチの阿波野秀幸さんは、髙橋宏について「17試合投げて12試合が援護点2点以下なんですよ」と、シーズンを通して援護に恵まれていないことを強調し、「イニング数を上回る三振数もとっている。登板間隔はちょっと開いたりしてますけど、十分にローテーション投手の役割を果たしています」と高評価。
「今季ここまで5勝6敗という数字ですけど、うまく行けば2ケタ勝っていてもおかしくない。野球に詳しいファンの方には『2ケタ勝利くらいの内容なんだな』と思ってほしい。本当によく投げている」と、若き右腕への称賛の言葉を並べた。
プロ2年目の髙橋宏は規定投球回に届いていないものの、防御率2.41、QS率70.6%(17先発12QS)は、大野雄大ら“先輩”先発投手陣を上回るチームトップの好成績。投球イニング104回2/3で127個もの三振を奪い、奪三振数ではリーグトップの巨人・戸郷翔征と約50イニングもの投球回数差がありながら、わずか9個差のリーグ2位につける驚異的な成績を残している。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』