「大きなミスほど忘れるな」
楽天はホームでソフトバンクに3-7で敗戦。
勝ったソフトバンクに優勝マジック11が点灯した。
解説陣も驚きのプレーは初回にいきなり飛び出した。
1回表、二死一塁の場面で楽天先発の辛島航は一塁へ牽制。三森大貴を見事に誘い出してアウト。良い形でピンチの芽を摘み取る。そして迎えた1回裏、先頭の山﨑剛がフェンス直撃の三塁打。流れは完全に楽天に傾いていた……と思われた。
ところが、無死三塁で2番の鈴木大地は投ゴロ。速い打球をうまく処理した和田はボールを素早く三塁へ。飛び出した山﨑も決死のヘッドスライディングで三塁ベースに飛び込んだが、タイミングはアウト。しかし、三塁手の周東佑京がタッチに行った弾みでボールがグラブからポロリ。三塁ファウルグラウンドへと転々とした。
これで無死一・三塁。チャンスは継続と思われたところ、タッチされた山﨑はその場で大の字に寝転んだまま動かず。
慌てて三塁コーチャーが声を掛けるも、ボールを拾い直した周東が山﨑にそっとタッチ。なんとセーフが一転、アウトとなってしまったのだ。
15日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した達川光男氏も、「ちょっと説明できないですね。こんなの初めて見ましたよ」と驚き。
同じく番組に出演した笘篠賢治氏も「タイミング的に“アウトになってしまった……”というのは分かる。分かるんですが、これは見たことないですね。やっちゃった、という気持ちが大きかったんですかね」とコメント。流れを変えたボーンヘッドだったと解説した。
「今はリクエストもあるので、しがみついてでもベースに帰らないといけないですよ」と達川氏。
そのうえで、「野村克也さんもよくおっしゃっていましたよ。『大きなミスほど忘れるな』と。山﨑にはこのミスを忘れないでほしい。明日は大活躍してほしいですね」と語り、このミスを糧にして逆襲に転じてほしいとまとめた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』