● 西武 0 － 3 楽天 ○
＜21回戦・ベルーナドーム＞

　楽天は連敗を「2」でストップ。5連敗となった西武を抜き、ゲーム差なしの2毛差で3位に浮上した。

　打線は4回、6番・鈴木大の右翼線適時二塁打で先制。続く岡島の左前適時打で2点目を加えるなど、この回だけで4安打を集中し3得点を先取した。

　先発の田中将は初回、一死一、三塁のピンチを招くも、4番・山川を三ゴロ併殺に仕留め無失点スタート。2回以降はほぼ完璧な内容で7回までゼロを並べた。

　3点リードの8回以降は西口、松井裕が1イニングずつ無失点。完封リレーで西武との4連戦初戦を制し、7回4安打無失点の田中将は9勝目（10敗）、松井裕はリーグ単独トップの31セーブ目（1勝3敗）をマークした。

　田中将は試合後のヒーローインタビューに登場。「ここ最近、自分自身、不甲斐ない投球が続いてましたし、この（西武）4連戦は非常に大事だと思っていた。僕自身の投球はイマイチだったんですけど、守りの良いプレーにも助けられ、何とかリズムに乗って投げることができした」と敵地での好投を振り返った。

　これが日米通算190勝目。「みなさんの助けがあってここまで（白星を）積み上げてこられた。いろんな方々に感謝したいですし、やっぱり200（勝）という数字は意識するので、また1つひとつ積み重ねて行きたい」とさらなる金字塔を見据えた。

　チームは8月23日以来となる3位浮上。CS進出となるAクラス確保、その先の逆転優勝へ「もうやるしかないです！ 全部勝つ気持ちで、1試合1試合ゲームに臨むだけです。みなさん応援よろしくお願いします」と、最後は力強い言葉で締めた。