ヤクルト 嶋基宏

 ヤクルトの嶋基宏が28日、今季限りでの現役引退を表明した。

 嶋は「昨年の優勝した後、契約更改で今シーズンは選手兼任を取らせていただいて、そのときにはある程度、今年1年やったらとちう覚悟はできていたので、そういう想いでその臨んだ1年でした。今シーズンが終わったらそのタイミングだなというのは自分の中で思っていました。まだやりたいなと思う日もあれば、しんどいなと思う日もあってその繰り返しで。少しずつ夏くらいから、このタイミングなのにという思いが強くなってきました」と現役を引退した経緯を語った。

 引退を決断するにあたって「家族にはある程度話はしていました。理解もしていましたし、そろそろだなというのは妻も感じていたみたいですし、その話をした時は、お疲れ様と声を掛けてくれました」と明かした。

◆ ヤクルトでの3年間、家族への想い

 楽天で07年から19年までプレーし、20年からヤクルトで3年間汗を流した。「スワローズに来て3年経つんですけど」と言葉に詰まりながら号泣し、「最初仙台を離れて、家族を残して妻には非常に辛い想いとか大変な想いをさせてしまったので、子供達の成長も近くで見届けることが出来なかった。これから少し時間が出来ると思いますので子供たちの成長をしっかりと見届けて行きたいと思います」と続けた。

 「最近はあまり試合に出ている所も見せられなかった。いつも、頑張ってねって送り出してくれるんですけど、これからは逆に、気を付けて学校行ってこいよと(号泣)言ってあげられる父親で居たいと思います」。

◆ ファンの存在について

 ファンの存在についても嶋は「イーグルスでは13年間、最下位も経験しましたし、優勝も経験して良い時も悪い時も仙台のファンは温かくて最後の最後まで声援を送ってくださった。いつもどれだけ負けていても声を枯らして応援してくださる皆さんの為にやって来ましたので、感謝しかありません」と楽天で13年間応援してもらったファンに感謝の気持ちを述べた。

 ヤクルトファンに向けても「ヤクルトに来てからは、1年目2020年はコロナの影響でほとんど無観客という形で、去年は人数制限、今年は声を出せないという中で優勝が近付くにつれてスワローズファンは球場を一杯にして温かいファンに一生懸命応援して頂きました」とファンのありがたみを改めて感じたようだ。

 「16年間良い想いも、しんどい時もありましたけど、それを支えて下さったたくさんの方々に少しずつ恩返しを出来るように、自分なりにですけど、出来る事を精一杯やって行きたいと思います」。数々の名投手のボールを受けてきた嶋基宏は、現役生活に別れを告げた。

(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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