引退表明した嶋&内川の功績も称える
プロ野球界は熾烈な順位争い、個人タイトル争いが繰り広げられている一方で、選手の去就に関する話題も出てくる季節になってきた。
28日にはヤクルトの嶋基宏選手兼任コーチ補佐(37)と、内川聖一選手(40)が現役引退を表明。ソフトバンクの松田宣浩選手(39)は今季限りでソフトバンクを退団し、他球団で現役続行を模索する意思を表明した。
同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した球界OBの解説陣は、人生を左右する決断を下したベテラン3選手について言及した。
嶋について、番組MCを務めた野村弘樹さんは「(楽天時代に)震災があった後のあのスピーチですよね。僕は鳥肌が立ちました。気持ちの伝わるスピーチだった」と、東日本大震災が発生した2011年4月に開催されたチャリティーゲームでの「見せましょう、野球の底力を」の名スピーチを振り返り、真中満さんは「楽天の苦しい時期を支えて貢献した選手。キャッチャーでしたけど、プレーだけでなく常にみんなの中心でプレーされた選手」と、その人柄にも触れ功績を称えた。
内川については、野村さんが「天才的なバッターでしたね」と切り出し、真中さんも「勝負強いバッターだなという印象。インコースは腕を畳んで引っ張る。そして右に打たせたら一二塁間を狙いすましたようなバッティング。本当に素晴らしいバットコントロール、考え、センスを持っている素晴らしいバッターだった」と、通算2185安打をマークした稀代のヒットメーカーの活躍を振り返った。
また、真中さんは松田について「他のチームに行っても非常に良い影響を与える選手だと思う」と話し、「2年前の内川選手もそうですけど、松田選手もどこかから声がかかりそうだと思う。あれだけベテランでも先頭に立ってチームを盛り上げるというのは好感が持てますよね」と話していた。
松田はソフトバンクから来季の構想外であることが伝えられたことを受け、NPBの他11球団での現役続行を希望。今後はオファーを待って移籍先を模索することになる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』