2022.09.30 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 4 | 終了 | 3 | 千葉ロッテマリーンズ |
京セラD大阪 |
「みんなに楽しんでもらえるような良いピッチングで終わりたい」
30日のロッテ戦(京セラD大阪)に先発するオリックスの山本由伸が、登板前日の代表取材に応じた。
2年連続の投手4冠を確実視されているエースが、チームの逆転優勝に向けて中5日で登板する。
山本は開口一番「絶対勝つぞと思ってます」と必勝宣言。調整は「体調も良かったので、いつもと同じようにやりました」と万全だ。
常に平常心を心掛けている山本だが「大事な試合だからこそいつもどおりを大事に全力でいきたい」と今回もその気持ちは揺るがない。チームは逆転優勝するためには最低限残り2試合は勝つ必要がある。「明日は大事な試合なので、しっかり投げられたら気持ち良くシーズンを終えられると思うので、とにかく明日の1試合に集中したい」とチームの優勝を懸けた大一番に全力を注ぐ。
レギュラーシーズン最終登板の舞台となる京セラD大阪では、今季10試合78イニングを投げ、5勝2敗、防御率0.81、WHIP0.74と圧巻の成績を残してきた。「最後に京セラで投げられるのは嬉しい。みんなに楽しんでもらえるような良いピッチングで終わりたいですね」とファンの気持ちもパワーに変えていく思いだ。
CS出場の可能性が消滅した対戦相手にも「油断することなく全力で投げたい」という山本。2試合連続で無失点投球を見せており、「最後も0で行けたら最高ですね」と1点も与える気はない。
試合当日は良き理解者であった能見篤史投手兼任コーチの引退セレモニーが行われるが、「凄い寂しいですけど、僕がマウンドで泣かないように気をつけたいと思います。僕が小学校から現役を続けた人の明日が最後の現役の日なので、寂しいです。最後、最高の送り出しをしたいですね」と、笑顔を見せながらも複雑な表情を覗かせていた。
最後に今年成長した点を聞かれると「能力もボールも昨年よりは全然良くなったと思いますし、成績の数字自体は少し落ちてますけど、力が凄くついたのは実感している。少しですけど成長はできてるのかなと思います」と話した。
取材・文=どら増田