追加点を逃した後に逆転弾食らう
広島は、正念場で痛恨の逆転負け。4シーズンぶりとなるCS進出は絶望的となった。
打線は相手先発の石川雅規から3回までに4得点。自己最多11勝目を目指した森下暢仁も6回途中2失点とゲームメイクしたが、7回に登板した3番手・ケムナ誠が一死から安打と四球で一・二塁のピンチを招くと、火消しを託されたニック・ターリーがホセ・オスナに代打逆転3ランを被弾した。
29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した斎藤雅樹氏は「前半は広島ペースだったんですよ。(6回に)2点差まで追い上げられてノーアウト一・二塁のチャンスをもらった。でも、送りバントをダブルプレーにしてしまった。これで大きく流れが(ヤクルトに)行ってしまった。それで7回表に逆転スリーランですよ」と、6回に連続四球で得たチャンスに會澤翼が送りバントを失敗したことが勝敗を左右する大きなポイントになったと指摘。
「広島は今日は絶対勝てる試合だったと思うんですよ。森下もなんとか踏ん張って投げていましたので…本当に今日は痛い一敗でしたね」と、拙攻を悔やんだ。
同じく解説を務めた大矢明彦氏は、「(7回表一死一・二塁で)長岡をターリーが抑えて、ピンチヒッターにオスナが出てきた。オスナはここのところホームランを結構打っているので、手堅くいくなら右ピッチャーに代えるべきだったのでは。そこがもったいなかったと正直感じましたね」と、残り3試合で総力戦での継投策が必要だったとの見解を示した。
広島は明日の同カードに敗れると、4シーズン連続のBクラスフィニッシュが決まる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』