○ エンゼルス 4 - 2 アスレチックス ●
<現地時間9月29日 エンゼル・スタジアム>
エンゼルスの大谷翔平選手(28)が29日(日本時間30日)、本拠地でのアスレチックス戦に「3番・投手兼指名打者」で出場。8回に初安打を許し惜しくもノーヒットノーラン達成とはならなかったが、8回2安打無失点、10奪三振の快投で15勝目(8敗)を挙げた。
15勝目&残り9イニングとしている規定投球回到達を目指し、1回表のマウンドに上がった二刀流。先頭のケンプに四球を与えたものの、一死後、3番・マーフィーを三ゴロ併殺に仕留め無失点スタートを切った。
するとその裏、エンゼルス打線はアスレチックスの先発左腕・アービンに対し、1番・レンヒーフォが左中間への先頭打者アーチを放ち先制。2番・トラウトは左中間突破の二塁打で出塁すると、3番・大谷も中前適時打で続き2点目を奪った。大谷は自らを援護する適時打で自己最長となる14試合連続安打をマーク。同時に今季94打点目を挙げ、2年連続100打点へあと「6」とした。
マウンドではスライダーとツーシームを軸とした投球で若手中心のアスレチックス打線を翻弄。4回は1番・ケンプと2番・マチンを追い込んでからスライダー、3番・マーフィーにはツーシームを振らせ、上位陣を3者連続の空振り三振に抑え込んだ。5回、6回はテンポ良くアウトを重ねノーヒット投球を継続。7回は粘るマチンをスライダーで空振り三振に仕留めると、場内からMVPコールの大合唱が沸き起こった。
8回も簡単に二死を奪い快挙まであと4アウトとしたが、6番・カペルに三遊間への内野安打を許し日米通じて自身初のノーヒットノーラン達成とはならず。続くガルシアにも左前打を許し一、二塁のピンチとなったが、最後は粘るランゲリアーズを三ゴロに退けた。笑顔でマウンドを降りる大谷に、ファンは労いの拍手喝采。8回108球、2安打無失点、10奪三振1四球の快投で防御率は2.35となった。
打席では初回に中前適時打を放ったあと、7回の第4打席には遊撃への内野安打を放ち4打数2安打1打点。今季40度目のマルチ安打をマークし打率は.275にアップした。
今季の投球回は161イニングとなり、メジャー初の規定投球回(162回)到達まで残り1イニングとなった。打者として規定打席はすでに到達済み。今後は中5日で今季チーム最終戦の10月5日(同6日)のアスレチックス戦に登板予定で、ワールドシリーズが創設された1903年以降では史上初の「ダブル規定到達」は目前となった。