ニュース 2022.10.01. 10:00

両リーグ最多の得点数を誇るヤクルト 各打者が役割を果たし繋がった打線

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ヤクルト 塩見泰隆
 ヤクルトが9月25日に球団では29年ぶりにリーグ連覇を達成した。打線に目を向けると、チーム608得点、チーム170本塁打はリーグ最多の数字。

 三冠王に期待のかかる4番・村上宗隆が打線の中心としてどっしり座り、1番・塩見泰隆、3番・山田哲人の存在も大きい。村上の後ろを打つオスナ、サンタナ、高卒3年目の長岡秀樹など繋がれば、どこからでも得点ができる打線だ。

 昨季まで巨人で投手コーチを担当し今季から再びショウアップナイターで解説を務める宮本和知氏は6月21日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-DeNA戦』で「主力の村上くんも安定した成績を残している。僕はヤクルトの何がすごいかといったら塩見だと思うんだよね。塩見君はここのところいいんだね。去年、一昨年くらいからでてきたんですけど、その好調をずっと維持している。去年もベンチで戦っていましたけど、塩見君の存在は非常に大きいと思いますね」と1番を打つ塩見を絶賛した。

 8月7日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター ヤクルト-巨人戦』で解説を務めた真中満氏は「村上が勝負してもらって数字を残せるのも、5番にサンタナがいるのが非常に大きいですよね」と分析し、「各チーム村上をマークしているんですけど、後ろにサンタナがいると完全に歩かせてという作戦ではいけない。ヤクルトの下位打線が好調なので、村上と勝負せざるを得ないというのは村上の数字にも表れていますよね」と話した。

 また、8月30日の巨人戦の2-2の10回、先頭の丸山和郁が、巨人・高梨雄平が投じた初球のストレートをセーフティバント。結果は投ゴロに終わったが、同日のニッポン放送ショウアップナイターの中継で解説を務めた江本孟紀氏はこのセーフティバントに「アウトになりましたけど、ヤクルトはこういうことができるバッターがいる」と評価した。

 打って、打って得点するだけでなく、小技から相手投手を崩すこともできる。さらに足で揺さぶり、得点したこともあった。

 6月24日の巨人戦の初回、1番の塩見が初回、巨人の先発・菅野智之が2ストライクから投じた3球目のカットボールをセンター前にはじき返し出塁。続く山崎晃大朗がファースト・中田翔のグラブを弾く当たりを放つと、一塁走者の塩見は躊躇することなく三塁へ進塁。塩見は一死後、村上宗隆の二ゴロの間に先制のホームを踏んだ。

 同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター ヤクルト-巨人戦』で解説を務めた若松勉氏は、「塩見の走塁ですね。普通の選手だったらサードまでいけないところを思い切って、行けるという感じでね。ナイス走塁ですよ」と褒めた。

 “4番”村上に頼りきるのではなく、各打者が役割を果たし得点に結びつけていくのがヤクルト打線の強さといえそうだ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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